プレゼン資料を作成するならば、やはりスライドにアニメーションをつけたいところ。効果的なアニメーションは相手の注意を引き、プレゼンの威力を高めてくれるからだ。
アニメーションの作成は非常に手間がかかるようなイメージが、PowerPoint 2007ではその手間を極力削減してくれており、強力にアニメーション作成をサポートしてくれる。
アニメーションを設定するには、アニメーションを設定したい図や[SmartArt]、テキストなどを選択し、[アニメーション]タブの[アニメーション]のプルダウンから設定するだけだ。これだけで[フェード][ワイプ][スライドイン]という3種類のアニメーションであれば一発で設定できる。
図に一括してアニメーションを設定したり、図の要素ごとに順番にアニメーションするといったことも簡単に設定できるので、手間はほとんどかからずにアニメーションの設定が可能になっている。
[SmartArt]にアニメーションを設定しているところ。ライブプレビューにも対応しているので、カーソルを合わせるだけでプレビュー表示される。[個別]を選んでいるので、この画像の例ではまず矢印が表示され、続いて一番小さい円とテキスト、真ん中の円とテキスト、最後の円とテキスト、という形で順番に表示される |
アニメーションに関してより細かい設定をしたい場合は[アニメーション]タブ→[アニメーション]→[アニメーションの設定]から表示される作業ウィンドウで設定する。これだとかなり細かいレベルでアニメーションを設定できるが、それなりの手間は必要だ。
上の画像の例では、テキストの順番通りにアニメーションするが、組織図のような階層構造のあるテキストの場合では異なる順序でのアニメーションの設定が可能。
[分岐別]のアニメーションを選んだので、「COO」の次に「CTO」が表示され、最後にCFOが表示される。[レベル別(個別)]を選ぶと、「COO」の次には同じ第2階層の「CFO」が表示され、最後に「CTO」が表示される |
グラフでも個別のアニメーションが可能で、グラフの棒を一度に表示する他、同じ系列や項目のグラフごとに表示したり、1本1本表示したり、自由度の高いアニメーションが可能だ。
図やグラフなどのアニメーションに加え、スライドが変わる時の画面の切り替え方法も選択できる。どんな動きをするか、絵で示されたアイコンを見ながら探せるので分かりやすい。ライブプレビューも対応しているので、確認しながら最適なスライドの切り替えを見つけることができる。画面の切り替えは[アニメーション]→[画面の切り替え]から選択すればいい。
ちなみに、アニメーションの作成で[SmartArt]と[オートシェイプ]が同時に使われているスライドの場合、[SmartArt]と[オートシェイプ]はそれぞれ別個にアニメーションを設定することもできる。[SmartArt]と[オートシェイプ]に対して、一括してアニメーションの設定をすると、同じ動きしかできなくなり、個別に順番で表示するといったことができないため、個別に設定した方が動きにバリエーションがつけられて有効だろう。