Word / Excel / PowerPoint全解説 - すべてが分かるOffice 2007大百科

リボンUIは、一見するとすべてマウスで操作しなければならないように見える。これまで覚えたショートカットキーが無効になったかといえばそうではなく、従来までのショートカットキーには変更がないので、そのままこれは利用できる。

また、リボンの切り替えなどでは、従来の[Alt]キーを使うことができる。[Alt]キーを押すと、リボンの隅にローマ字(アクセスキー)が現れるので、そのローマ字通りにキーを入力していくと、マウスを使わないでもリボンを操作できる。このあたりは、従来のツールバーと動きは同様だ。ちなみに、[Alt]だけでなく[F10]キーでもアクセスキーを表示させることができる。

リボンのタブの切り替えは、一度[Alt]か[F10]キーを押してから[←][→]キーでタブの移動ができる。目的のタブに移動したら[↓]か[Tab]でタブ内にカーソルが移動、[←][→][↑][↓]キーで項目を選択し、[Enter]か[Space]キーで項目を実行できる。このあたりの動作はこれまでと大きな違いはない。

新しいショートカットキーとしては、[F6]キーにウィンドウ内の移動が割り当てられた。Word 2003では作業ウィンドウをアクティブにするだけのショートカットキーだったが、Word 2007では、(開いていれば)作業ウィンドウに加え、リボン、ウィンドウ下部にあるステータスバー、本文の4カ所を順にアクティブにしてくれる。

なお、リボンに関しては[Ctrl]＋[F1]キーで表示を最小化できる。その場合も、[Alt] / [F10]キーでアクセスキーが表示され、自動的にタブが現れるので、使い慣れて画面のスペースを確保したい場合は有効だろう。

リボンには[新規作成]のようなファイルの作成や保存に関する項目（従来のメニューバーでいう[ファイル]メニュー）がないが、それらは画面左上の[Officeボタン]からアクセスするようになった。Windows Vistaのスタートメニューに似たアイコンをクリックするか、[Alt] / [F10]＋[F]キーでメニューが表示される。