PowerPointの図形の基本はやはり[オートシェイプ]だろう。[オートシェイプ]を利用するには[挿入]タブ→[図]→[図形]から挿入する。PowerPoint 2003の挿入画面とは異なり、一覧から入力できるようになった他、[最近使用した図形]として以前に挿入した[オートシェイプ]が上端に表示されるので、繰り返し図を入力するのが簡単になった。
オートシェイプを挿入する
[オートシェイプ]の機能自体はそれほど変化はない。大きな変更点としては、[オートシェイプ]の中から[コネクタ]がなくなったことが挙げられる。[コネクタ]は、図形と図形をつなぐ線で、お互いを結びつけた後、図形を動かしても自動的に線も移動する。
PowerPoint 2003では[コネクタ]を選んで図形を結びつけるのがちょっと面倒だった。PowerPoint 2003では同じような矢印の図である[コネクタ]と[線]が区別されていたが、PowerPoint 2007ではこれが[線]として統合され、[コネクタ]という分類自体はなくなった。
[線]を挿入する際に別の図形に近づけると、自動的にコネクタ用のアイコンが表示されるので、それに併せて図形と図形をつなぐと、自動的に[コネクタ]として機能する仕組みだ。
さらに、[オートシェイプ]は[ホーム]タブの[図形描画]からも挿入できるようになり、その都度、使いやすい方から挿入すればいいだろう。
オートシェイプのデザインを変更する
挿入された[オートシェイプ]は、[テーマ]に沿った配色になっている。この配色や質感の変更をするための方法もいくつか用意されている。
[ホーム]タブの[図形描画]から[オートシェイプ]を挿入した場合、そのすぐ隣に[クイックスタイル]があるので、それを使って素早くデザインを変更できる。図形の塗りつぶしや枠線の色、質感などを一括して設定することも、個別設定もできる。
通常は、[オートシェイプ]を挿入すると新たに[描画ツール]タブが出現するので、その[書式]から設定が行える。図形自体を変更したり、テキストボックスを挿入したりといったことに加え、図形を自由な形状に変更することも可能。
[図形の編集]から[フリーフォームに変換]を選び、[頂点の編集]を選ぶと、図形の好きな場所をドラッグ & ドロップすることで自由な形状に図形を変形させられる。
[ホーム]タブの[クイックスタイル]と同じものは[描画ツール]→[書式]→[図形のスタイル]にもあり、全く同じように図形のデザインを設定できる。もちろんライブプレビューにも対応する。