おもしろい機能としてはやはり[図のスタイル]が挙げられる。これは、図を特定の形に切り抜き、影を付けたり3D化したりして画像に特殊効果を加えるための機能だ。ビジュアルプレビューにも対応し、簡単にハイセンスな図を作成できる。端的にいうと[図の形状][図の枠線][図の効果]を組み合わせたものだが、非常に手軽に使える。

[図のスタイル]からはこんな反射したイメージを作成することも可能

[図の形状][図の枠線][図の効果]にはさらに豊富なバリエーションが用意されている。たとえば[図の形状]は、指定の形状に画像を切り抜く機能だが、四角形や三角形のような基本的な形から、矢印やフローチャートに使われるような図形、星形や吹き出しなど、ちょっと目を引くおもしろい形状に画像を切り抜ける。

これだけの切り抜く"型"がある。難点はビジュアルプレビューに対応していないこと。試行錯誤するためには逐一ここから探す必要がある

[図の枠線]は単純で、画像の周囲に枠線を付けるというもの。枠線の太さや実線 / 点線の違い、枠線の色まで変更できる。

枠線の色や太さを変えられる。こちらはビジュアルプレビューが可能だ

[図の効果]は画像を3D化し、さらに影や反射、ぼかしや面取りといった効果を加える機能。機能は豊富で、多彩なオプションが用意されており、ビジュアルプレビューにも対応する。

画像にさまざまな効果が適用できる[図の効果]

[図の形状][図の枠線][図の効果]の3種類を駆使することで、ある程度の画像編集がこなせ、別途画像編集ソフトを使わなくても効果的に利用できるようになる。このあたりは大きく機能向上した点で、使い勝手もかなり良くなった。

細かい設定を一度に加えるためには、[図のスタイル]の[ダイアログ ボックス起動ツール]をクリックすると、[図の書式設定]ダイアログボックスが起動するので、数値での指定を含めたさまざまな設定を一度に行うことができる。ただし、ビジュアルプレビューのような機能はない。

[図のスタイル]の[ダイアログ ボックス起動ツール]から起動した[図の書式設定]