グラフのデータがきちんと設定されたら、続いてグラフのデザインを決めていこう。グラフのデザインの変更も、リボンUIを使って簡単に設定できる。
レイアウトとスタイルで大まかなデザインを決める
まずは[グラフツール]→[デザイン]から[グラフのレイアウト]を選択し、グラフの大まかなレイアウトを設定する。これは、凡例をどの位置に表示するか、データの数値をグラフに表示するか、罫線を表示するか、などを一括して設定する機能だ。
レイアウトが固まったら、続いて[グラフのスタイル]からグラフの配色を決める。背景を黒にしたり、グラフの棒を3Dにしたり、色を変えたりといったことが一括して変更できる。なぜからイブプレビューに対応しないので、いちいちスタイルを選択していかなければならない。
個々のデザインを決めていく
ざっくりとしたグラフだけで良ければ、これまでの作業でも十分見栄えはする。Excel 2003までのころと比べて、作成されるグラフのデザインが落ち着いたものが多いので、そのままでも問題なく使えるだろう。それ以上にデザインを変更したい場合、今度は[グラフツール]→[レイアウト]に移り、詳細なデザインを決めていく。
[レイアウト]タブの[ラベル]では、各種ラベルを表示するか、どの位置に表示するかを設定できる。[スタイル]で設定した部分を、さらに微調整するために使うといいだろう。
タイトルや軸ラベル、凡例、データラベル、データテーブルの配置を決められる[ラベル]。ライブプレビューには対応しない |
さらに隣の[軸]では、[軸]と[目盛り線]の表示方法が選択できる。横軸の目盛りを千単位にしたり十億単位にしたり、目盛り線や補助目盛り線を表示したりといった変更が可能。
[軸]からは、どのように罫線を表示するかを設定できる |
[背景]は、プロットエリアを塗りつぶすかどうか、壁面や床面を塗りつぶすかといった設定が可能。[プロットエリア]以外は、グラフの作成時点で3Dグラフを選択していないと選べない。
書式を設定する
さらに[グラフツール]→[書式]からもデザインを変更できる。図形を挿入した場合に現れる書式設定画面と同等だが、グラフのデザインも変更できる。
[書式]からは[図形のスタイル]と[ワードアートスタイル]を使う。[図形のスタイル]は、グラフの周囲の枠線やプロットエリア(グラフの棒が表示されるエリア)以外の塗りつぶし、プロットエリア以外の3D効果が設定できる。
[図形のスタイル][ワードアートスタイル]ともに、より細かい設定も可能で、塗りつぶしや枠線、効果をそれぞれ個別に設定したり、フォントの色や輪郭、効果を個別に設定したりできる。[ダイアログボックス起動ツール]をクリックしてダイアログを起動し、細かい設定を一括して行うことも可能だ。
グラフ自体もオブジェクトなので、[配置]から他の図形より前面や背面に表示したり、[サイズ]から数値を指定してサイズを変更したりといったことも可能だ。