Word 2007では、表機能が大幅に向上している。特にリボンUIの特徴となるビジュアルプレビューの威力をいかんなく発揮している機能でもあり、あらかじめ用意されているテンプレートもかなりデザインが向上しているからだ。

表を作成するためには、まずリボンの[挿入]→[表]をクリックする。すると8行×10列のマス目が表示されるので、これまで通りカーソルをドラッグして挿入する表を指定する。Word 2003では左クリックをしながらドラッグすると、マス目が自動的に拡張されて大きな表が作成できたが、Word 2007ではデフォルトの8行×10列以上の表は、このマス目では作成できないようだ。

[挿入]タブの[表]をクリックして表を作成する。従来よりも[表]コマンドは見つけやすくなったと思う

新しい機能としては、[クイック表作成]でマス目をドラッグしている最中に、実際に作成した表がプレビュー表示されるようになっている。事前に作成される表のイメージがより分かりやすくなったのはいい。

マス目を使って表を作成しているところ。Word 2003とは異なり、ドラッグ時に左クリックをしても特に機能に変化はなくなった。ビジュアルプレビューで実際の表が表示されるようになった点は新しい

8行×10列以上の表を作成する場合は、[表]→[表の挿入]と進んで、行列それぞれの数を手入力する必要がある。もっとも、Word 2003でマス目を使って表を作成する場合は、デフォルトでは4行×5列しか表示されず、左クリック＋ドラッグでマス目を広げながら作成しなければならなかったが、Word 2007では最初から8行×10列が用意されており、マス目の拡張機能がなくなっても間に合う場面も多いかもしれない

表の作成では、[クイック表作成]も利用できる。[テーマ]に近い感じの機能だが、あらかじめ用意された表のサンプルを選び、細部を調整して利用するという使い方もできる。また、自分で作成した表をクイック表としてこの[クイック表作成]に登録することもできる(後述)。

[クイック表作成]のサンプルに、自分が作りたい表に近いものがあれば、こちらを利用してもいいだろう

いったん表を作成した後、行や列を追加したり、セルや表を分割したり、表の配置を調整したりといった基本的な操作はWord 2003と変わっていない。表の並べ替えや計算式によるExcel風の計算機能ももちろん健在だ。それ以上に、リボンUIによって今まではメニューをたどらなければいけなかったようなコマンドが1クリックで実行できるので、使い勝手はかなり向上している。

[表ツール]の2つのタブ。表に関して普段利用するコマンドはおおむね集約されている