勝手に改変されないようにファイルへのアクセスを制限するためには、[Officeボタン]→[配布準備]→[アクセスの制限]→[アクセス制限あり]を選択する。

ちなみに[最終版にする]は単に読み取り属性を設定するだけなので、[最終版にする]をもう一度選べば読み取り属性は解除される

Information Rights Management(IRM)がある環境であれば、[アクセス許可]ダイアログボックスが起動するので、閲覧できるユーザーと変更できるユーザーをそれぞれ設定する。受信側も同様の環境であれば、権限のないユーザーは閲覧や変更が制限される。

アクセス許可を設定するメールアドレスを入力する。Outlookのアドレス帳からアドレスを引用することも可能だ

権限がないユーザーがファイルを開こうとした場合、エラーが出てファイルを開くことはできない。IRMがある環境でないと使えないが、大切な文書を保護したい場合は利用するといいだろう。

なお、アクセス制限の機能に関してはWord 2003と大きな違いはない。Word 2003では[ファイル]→[アクセス許可]→[配布禁止]から同じ設定が可能。Word 2007では表現が変更されており、より分かりやすくなった。

[その他のオプション]からは有効期限や印刷の可否なども設定できる

アクセス制限を設定するとその旨が表示され、権限の変更もすぐに設定できる

アクセス制限のかけられた文書を権限のある環境でWord 2003で開いたところ。ただし、Word 2007形式(docx)で保存した制限付き文書をWord 2003で開こうとしてもエラーが出て開けなかった。Word 2003で.docx文書を開くための互換性パックをインストールしている環境だったのだが。Word 2007でWord 97～2003形式(doc)で保存したところ無事に開けた