グラフ作成機能もよく使われる機能だが、これも大幅に機能が向上した。グラフを作成するためには、まず、リボンの[挿入]→[図]にある[グラフ]をクリックする。すると自動的にグラフの選択画面が起ち上がる。Word 2003では[挿入]→[図]→[グラフ]と選択すると棒グラフが作成された状態で、[データシート]とともに表示されていた。これが、選択画面がまず起ち上がることで、棒グラフ以外を作成したい場合に、特にグラフを変更する手間が不要になった。

[グラフ]をクリックすると起ち上がるグラフ挿入ウィンドウ

大きな違いは、[グラフ]の挿入と同時にExcelが起ち上がるようになった点。これまではExcelのような[データシート]が起動するだけだったが、Excelが同時起動することで、より柔軟にデータの入力などが行えるようになった。

Word 2003でグラフを挿入すると[データシート]が起ち上がる

自動的にExcelが起ち上がる

データは同時起動したExcel側に入力する。入力したデータはすぐにWord側に反映されるので、使い勝手としてはこれまでの[データシート]と差はない。むしろExcelの使い勝手そのままなので、使いやすいだろう。Excel側に入力したデータは保存作業は必要なく、そのまま終了してかまわない。再びデータを編集したい時は、[グラフツール]タブの[デザイン]→[データ]→[データの編集]でまたExcelが起動して編集できる。

グラフのデータ編集機能としては、すべてExcelの機能に準じる。ただし、Word側からは[行 / 列の切り替え][データの選択][データの編集][データの更新]が利用できる。[行 / 列の切り替え]はグラフの表示を切り替えるだけ。[データの選択][データの編集]はExcel側に移動して編集を行う。

なお、Excelがインストールされていない環境ではWord 2003のころに使われていた「Microsoft Graph」を使用する。