Entourage 2008には、受信したメールのなかから迷惑メール(スパム)を振り分けるためのフィルタ機能が搭載されている。迷惑メールフィルタ自体は前バージョンの時点で実装済だが、今度はフィルタの機能が強化された結果、迷惑メールの検出精度も向上しているという。

Entourage 2008では、デフォルトで迷惑メールフィルタが有効に設定されている。そのため、迷惑メールを初めて受信したときには、そのメールを迷惑メール専用のフォルダへ移した旨の警告メッセージが表示される。

迷惑メールフィルタはデフォルトでONに設定されている

使い始めはいきなり「高」に設定せず、しばらく「低」で様子を見たほうが無難

迷惑メールの判定基準は、4段階あるうちの「低」に設定されているため、使い始めは取りこぼしがあるかもしれない。しかし、自分が迷惑メールと判定(そのメールを選択した状態で「迷惑メール」ボタンをクリック)したものについては、発信元のドメイン名やメッセージの特徴が分析され、次回以降の判定に役立てられるという学習効果が発揮されるので、使い続けるうち検出制度が向上していく。使い始めてすぐ判定基準を変更すると、通常のメールまで迷惑メールと判定されかねないため、注意が必要だ。

判定基準を変更する場合には、メニューバーから[ツール]→[迷惑メールからの保護...]を選択、現れた「迷惑メールからの保護」ウインドウの「レベル」タブを選択する。いきなり「高」を選択すると、迷惑メールの検出数は増えるが、前述したとおり"無実"のメールまで黒判定されてしまうことがあるため、慌てず「低」でしばらく運用して様子を見たほうがいいだろう。