ゴールシークとは、目的の計算結果を導き出すために必要な値を求める、いわば「逆算」を行うための機能のこと。一般的にセルの数式では、その中で参照セルの値(A)を変更すると計算結果(B)が変化するが、ゴールシークでは先にBを決め、その値になるよう参照セルAを変化させることができる。ゴールシークを実行する場合は、Excel 2008のメニューバーから[ツール] → [ゴールシーク...]を選択すればOKだ。
具体例を用いて解説してみよう。あるバッターの最終打率がシーズン後半で未確定のとき、限られた残り試合のなかで何本のヒットを打てば目標打率に到達するか調べたいときには、数式入力セルに最終打率を求める数式 (シーズン全体の安打数 / 打数) が入力されたセルを、目標値には目標打率 (ex. 0.35) を、変化させるセルには残り試合における安打数の予想値が入力されるセルを入力する。最後に[OK]ボタンをクリックすれば、後どれだけの安打が必要かを逆算した値がセルに入力されるはずだ。