前バージョンのOffice 2004 for Macで追加された「スクラップブック」は、画像やテキストを一時的にストックして再利用を容易にする機能だ。今度のOfficeはツールパレットに統合されているため、[挿入]メニューやファイルブラウザを操作するより効率的に作業できる。データはWordとExcel、およびPowerPointと共有されるため、文書間のデータの受け渡しにも便利だ。

この領域上へ図形 / テキストやファイルをドラッグ & ドロップすれば、スクラップブックへ追加できる

基本的な使い方は前バージョン同様だが、Office 2008 for Macがサポートするアイテムは、Word / Excel / PowerPointで作成した図(SmartArt、ワードアート、グラフ)や文字列のほか、画像ファイル(GIF、JPEG、PICT、PNG、BMP、PNTG)およびテキスト(S-JIS、Unicode)となった。前バージョンとは異なり、MP3やPDFはサポートされないので注意しよう。

スクラップブックへファイルを追加するには、メニューバーで[表示]→[スクラップブック]を選択するか、ツールパレットで「スクラップボタン」をクリックする。アイテムを追加する場合は、スクラップブック画面上へファイルをドラッグ & ドロップするか、追加ボタン横の[↓]ボタン(細く気付きにくいので注意)をクリックし、[ファイルの追加...]を選択して追加するファイルを選ぶ。クリップボード上のデータを追加する場合には、[クリップボードから追加]を選択しよう。

クリップボードから追加することもできる

スクラップブック上のアイテムを文書上へ挿入する場合は、対象のアイテムを選択して[ペースト]ボタンをクリック、または文書上へドラッグ & ドロップする。削除するときには、対象のアイテムを選択してから[削除]ボタンをクリックすればOKだ。