NTTドコモから「ALL IN 世界ケータイ」こと、FOMA 905iシリーズが登場した。本稿掲載時点で7機種が発売されており、残る3機種は今年1~3月の発売予定だ。ここでは、現在発売済みの7機種についてレビューする。

905iシリーズとは何か

ドコモの新シリーズとなる905iシリーズには、「D905i」「F905i」「N905i」「P905i」「SH905i」「SO905i」「N905iμ」「Cyber-shotケータイ SO905iCS」「VIERAケータイ P905iTV」「AQUOSケータイ SH905iTV」の10機種が用意された。

ドコモの新携帯となる905iシリーズと705iシリーズ(ドコモ発表会での写真。スライド資料の出典は以下同)。豊富な種類とカラーを用意した

ドコモはシリーズごとに特徴的な機能を共通して搭載しているが、905iシリーズではALL IN 世界ケータイという愛称が表す通り、国際ローミングを強化した点が最初のポイントとなる。

また、全機種で通信速度下り最大3.6MbpsのHSDPA(FOMAハイスピード)をサポート。サポートエリアでは通信速度が大幅に向上しており、通信速度を生かしたコンテンツとして映像・音楽配信の「Music & Videoチャネル」を開始。容量10MBの映像を配信する「ビデオクリップ」、定額制音楽配信「うた・ホーダイ」も全機種がサポートする。

ほかにもP905iTV/SH905iTVを除く8機種がGPSをサポートし、徒歩ナビゲーションなどの各種機能を利用可能になっている。ワンセグ受信機能はN905iμ/SO905iCSを除く8機種が搭載する。

今回、ドコモでは多くの機能がシリーズに共通して搭載されているため、どの機種を選んでも大きな機能差は少なくなっている。こうした中でも、たとえば「直感ゲーム」の新機能である音声入力への対応、Bluetooth通信機能、WMV形式のサポートなど細かい機能で違いがあることに加えて、デザインや全体的なユーザーインタフェース、動作速度といった各機種の独自部分が選択の分かれ目になりそうだ。テレビブランドやカメラブランド名を冠した機種も独自製品として注目できるが、いずれも本稿掲載時は未発売のため、今回はひとまず取り上げない。

では、次ページから905iシリーズに搭載された各機能を細かく見ていく。シリーズ共通の機能・サービスは理解しているので機種別の詳細を先に読みたい、という方は、以下のリンクから目的の機種のページに移動してほしい。