SO505i以来(ディスク型ダイヤルではSO506iC以来)の復活となったジョグダイヤル「+JOG」を搭載するSO905i(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製)。シンプルなデザインで、2軸ヒンジを採用した折りたたみ型の端末だ。

SO905i。浮かび上がっているのがミュージックプレーヤー用のユーザーインタフェース

個人的にも注目なのが+JOG。かつてソニー・エリクソン製の携帯といえばジョグダイヤルが定番だった。それがここ数年は携帯ゲームで使いにくいという理由で搭載されなかったが、新たに十字キーの中央に小さいジョグダイヤルを埋め込むという解決策で無事復活した。回転機構に従来のバネではなく磁石を用いた非接点構造で、ゴミなどによる故障も少なく、よりなめらかに動くようになったそうだ。

+JOGでは、メール内容表示/ブラウザ(iモード・ワンセグ)/フルブラウザの3種類でスクロール量を3段階から選択可能。同じく+JOGを採用したauのW53Sでは回転量に応じてスクロールが加速する仕組みがあったが、SO905iではまた個別に回転量を変える方式になっている。

ダイヤル自体は小さくなったが、十字キーの中央に埋め込むことでジョグダイヤルが復活

また、待受画面でジョグダイヤルを上下に回転させることで、上回転で電話帳、下回転でデータBOXといったように別の機能を起動させることが可能だ。起動する機能は設定で変更が可能。

ディスプレイは3型フルワイドVGA液晶を搭載。NTSC比(u'v'色度図の場合)96%の高色域を実現。ソニーの薄型テレビBRAVIAの技術を応用した高画質エンジン「RealityMAX」を搭載したことで、メリハリのある美しい映像を表示する、という。

液晶部分を反転させて折りたたむと自動的にワンセグが起動する「+Motion Style」を搭載。それと同時に液晶右側にチャンネル上下・音量上下の「ビューイングタッチキー」が浮かび上がるのが特徴的。これは静電式のタッチキーだ。その弱点として、触れてきちんと認識されたかどうか分からないというのがあるが、それに対して本体が振動を返すフォースリアクター機能を搭載。知らないと一瞬びっくりするが、タッチキーで反応が返ってくるのは分かりやすくていい(設定でオフにもできる)。

本体背面には脚が内蔵されており、ワンセグを見るときに脚を引き出してデスクに置く、というスタイル。デザイン上のアクセントとしてうまく溶け込んでいる

ワンセグ視聴中のコントロールはこのビューイングタッチキーを使う。もうちょっと反応が良くてもいいかもしれない。過敏すぎるのも困りものだが、ある程度は敏感に反応しても良さそうな印象だった(と言うのは簡単だが)

ワンセグ視聴中、メールが着信するとテロップで送信者名と件名を表示する。縦表示でのワンセグ視聴中のみ、その場で着信メールを画面下部にマルチウィンドウで表示することができる。返信しようとするとマルチウィンドウは解除され、メール作成画面に移行する(ワンセグはバックグラウンドに移り、音声だけになる)。