エンタメ系の機能では、「インターネットムービープレーヤー」も搭載。WMV形式の動画配信サイトから動画をストリーミング再生できる。たとえばGyaOのような動画配信サイトから直接動画を見ることが可能だ。
ゲームではもちろん直感ゲームに対応するが、同梱のゲーム「デビル メイ クライ for SH」では、縦・横いずれでも遊ぶことができる。
液晶は3型フルワイドVGA液晶。液晶テレビAQUOSで培った技術を採用したというNewモバイルASV液晶で、約1,677万色のフルカラー表示が可能。リフレクトクリアパネルと6色カラーフィルタによって色再現性を向上させた。画像処理エンジンは新回路の「SVエンジン+」で、より鮮やかでくっきりとした映像を楽しめるという。
コントラスト比は2,000:1、液晶バックライトとキーのバックライトを調整する明るさセンサーも搭載。高速動画応答技術も投入し、スポーツやアクションなど動きの多い映像も残像感少なく表現できるとしている。
さらに、フォントにはVGAに最適化されたLCゴシック、SH平成明朝、SHクリスタルタッチの3種類を同梱し、見やすい表示を可能にしている。文字サイズは最大5段階で変更できるが、待受画面中に数字の5ボタンを長押しすると、文字サイズを最大60ドットの拡大文字に一括で変更できる。一時的に文字サイズを大きくしたいときに有効だ。
マルチウィンドウももちろんサポートしており、MULTIボタンを押すことでほかの機能への切り替えも可能だが、ワンセグ機能では、縦表示時に上画面でメールの作成・閲覧、下画面にワンセグを表示する分割表示「縦マルチ画面」をサポート。縦マルチ画面が使えるのはメールだけだが、ワンセグ視聴中にメールが来たとき、テレビを見ながらメールを送りたいときに便利に使える。
液晶部分を反転させた横画面の状態では、さらに画面を左右に分割し、左側にフルブラウザやiチャネル、メールといった機能を表示し、右側にワンセグ画面を表示することができるので、ワンセグを見ながら作業がしやすい。ただ、液晶上部(横画面の場合は液晶右)にある小さなボタンを長押ししなければならないので、ちょっとボタンが押しづらいのが気になった部分。
フルブラウザ利用時のTOUCH CRUISERでの操作性がなかなかいい。任意の場所にピタッと止めるのはちょっと難しいが、なめらかに素早く動かせるので快適だ。便利なのが「ログインマネージャ」。携帯のブラウザもログイン画面でのID・パスワードを記憶してくれるが、しばらくアクセスしないと情報が消えてしまう。これを保存してくれる機能だ。
ただ、携帯電話は落とし物の定番のなので、拾った人が重要なサイトにアクセスしてしまう、という危険もはらんでいる。実際にフォームに入力する際には暗証番号の入力が求められるとはいえ、この辺りの危険性は理解して使おう。もっとも、ログインマネージャではなくブラウザにログイン情報を保存して使っている人の方が、暗証番号が不要な分、落とした場合の危険性は高いと考えることもできる。いずれにしても落としたときのことを考え、注意をして使った方がいいだろう。
ほかにも実用的な機能として名刺リーダーを内蔵。カメラは有効320万画素CMOSカメラで、6軸手ブレ補正機能を搭載。動きを検出して被写体ブレを抑える被写体ブレ補正、パノラマ撮影機能も搭載する。パノラマ撮影は携帯単体で作成できるのがうれしい。