ワンセグでは「VIERAケータイ」という名を冠しているだけあって機能は高い。ドコモではP905iTVをVIERAケータイとし、P905iの商品名には特にVIERAブランドを含めていないのだが、パナソニック側はP905iもVIERAケータイとしている。この違いはよく分からないのだが、いずれにしても高機能であることは確かだ。

液晶は3型フルワイドVGA液晶で、視野角は160度。映像技術「モバイルPEAKSプロセッサー」を採用し、ワンセグの320×240ドット映像をワイドVGAに拡大する際のエッジ強調やノイズ低減を実現。2,000:1という高コントラスト比と高い色再現性で、鮮やかな映像を実現している。パナソニック独自のLSI「Uniphier」と光センサーによって、周囲の明るさを関知してディスプレイの自動調整を行ってくれる。これにより、ワンセグ連続視聴時間は約6.7時間(ECOモード時)となっている。

本体側面

P905iはドコモでも少ないBluetooth搭載モデルだが、SCMS-T方式の著作権保護技術に対応したBluetoothヘッドセットなら、ワンセグの音声もワイヤレスで聞くことができる。別売りの「ワイヤレスイヤホンセットP01」を使えばチャンネル設定や音量調節もできる。ワンセグでは、録画予約ももちろん可能だ。

ワンセグ視聴中にほかの作業をしたい場合は、MULTIボタンでiモードやメールなどを起動できるが、ヨコオープンに合わせて横表示になったり画面分割したりといった機能はないので、画面の向きを変えるときはいったんヨコオープンを閉じてワンプッシュオープンで起動するしかない。電話がかかってきた場合も同様だ。

縦画面でのワンセグ視聴中は、右上ソフトキーの「機能」→「メール作成」で、画面の上3分の2程度をメール作成に、残る下画面をワンセグ表示にすることもできる。ちなみにこのメール作成には「お勧めメール作成」という機能もあり、現在視聴している番組のリンクを貼り付けたメールを送信できる。「この番組、面白いよ!」というような使い方をするのだろう。

パナソニックらしいのがAV出力端子を備え、別売のケーブルを使えばテレビにゲームの映像を出力させることができる点。大画面でゲームを楽しむという使い方が可能だ。

そのほか映像関連では、Music & Videoチャネルに加えてWMVもサポートし、ネット上のWMV形式の動画を再生できる。音楽では、リモコン使用時に圧縮で失われた高音域部を補完するリ.マスターを搭載。ワンセグの音質も向上するという。

カメラを外側が有効510万画素CMOSカメラ。静止画では6軸の手ブレ補正機能を搭載。動画撮影で被写体をAFが追尾するコンティニュアスAFを搭載しているので、動きのある被写体も撮りやすくなった。ちなみに、ヨコオープン時のカメラ撮影は特に想定されていないようだ。

生体認証に関しては人の顔を読み取る顔認証機能を採用。自分の顔を3回撮影しておけば、あとはロック解除時に自分の顔を写すことで解除することができるようになる。

本体背面

キー部分