夜中に自動で映像が配信されるMusic & Videoチャネル
Music & Videoチャネルは、最長1時間、動画番組であれば同約30分の番組配信を行うサービス。これまでは音楽番組を配信する「ミュージックチャネル」だったが、映像の配信もサポートした。夜間に番組が配信されるので、朝の通勤時間などで自由に楽しめる。
これまでのミュージックチャネルは一部を除いて一度に1番組までしか設定できなかったが、905iシリーズでは全機種2番組までの契約が可能になっている。
配信される番組は「音楽」「ドラマ」「アニメ」「映画」「お笑い」など、現時点で約100番組。「USEN放送音楽生活」や「アーティスト公式チャネル」「ウェザーニュース」「ファミ通チャネル」など幅広いジャンルの番組が用意されており、月額使用料は315円だ。無料の番組もあるが、さらに別途各番組の情報料が必要となる場合もある。
さらに1月末まで、情報料無料で番組を配信するキャンペーンを実施中で、「MTV HOT Picks」や「オワライMOVIE人力舎」「超時空要塞マクロス」などの番組が無料で配信される。
似たようなサービスとして、「10MB iモーション」も利用可能。これはアーティストのプロモーションビデオやニュースなどの動画コンテンツなどが楽しめるサービスで、10MBという大容量で配信が可能なため、高品質なコンテンツが視聴できる。
最近はPC向けのWebサイトでも、テレビ局がニュース映像をストリーミング配信したり、音楽レーベルがビデオクリップを配信したりしているが、これと同様のことが905iでも楽しめる。
なお、映像機能ではP905i、SH905i、P905iTV、SH905iTVがWindows Media Video(WMV)をサポートしている。
移動中にテレビが楽しめるワンセグも主要機能に
映像系の定番サービスといえばワンセグだ。地上デジタル放送の一種であるワンセグは、すっかり携帯電話の標準機能として搭載されるようになっている。特にauが注力してきた機能で、ドコモの取り組みはこれまであまり積極的ではない様子だったが、今回の905iシリーズではN905iμとSO905iCSの2機種を除いた全機種がワンセグを標準搭載。特にP905iTVとSH905iTVは薄型テレビのブランドを冠しており、ワンセグ機能を強化している。
ワンセグのいいところは、電波が届くエリアならいつでも無料でテレビ放送が楽しめることに加え、映像と同時配信されるデータ放送が扱いやすいということだ。データ放送から携帯サイトにアクセスしてさらに情報を入手したり、テレビで紹介された商品を購入したりといった、「通信と放送の融合」を実現できるのがメリットだ。
ほかにも、番組内のクイズに参加する、番組のプレゼントに応募する、番組で紹介された店のクーポン(トルカ)を手に入れる、といった機能があり、テレビを便利に楽しく利用できるようになる。
単に視聴するだけでなく、番組の録画が可能な点も特徴だ。デジタル放送なので著作権管理は厳しいが、携帯電話内だけの録画・視聴であれば簡単に録画できる。最近はメモリーカードに番組を録画することもできるようになっており、より長時間録画が可能になっている。
さらに予約録画も可能で、時間を指定しての予約録画に加え、番組表アプリから番組を選んで録画予約することもできる。
この番組表アプリ「Gガイド番組表リモコン」は、もともとは自宅の固定テレビ向けの機能で、EPGを見て、赤外線通信によるリモコンでテレビのチャンネル操作をする、というアプリだったが、ワンセグと連携することで、番組表で検索してその場でテレビ番組を見たり、番組録画の予約をしたり、いろいろ便利に使える。
905iシリーズでは機能が追加されており、ジャンル検索・キーワード検索が強化された。地上デジタル、BSデジタルの番組もまとめて検索できるようになったほか、1週間分の番組表から検索できるようになっている。もちろん検索結果から番組録画ができる。
さらにGガイド番組表リモコンには「リモート録画予約機能」を搭載。同機能に対応したHDDレコーダーがあれば、携帯をリモコンとして使って録画予約ができるほか、予約確認も可能。対応するレコーダーはソニーのBlu-ray Discドライブ搭載レコーダーや松下電器産業のHDDレコーダーなどだ。
ソニーの一部のBlu-ray搭載レコーダーでは、レコーダー内の予約情報が確認でき、予約の取り消しができるほか、録画済みの番組を表示し、プロテクト設定・解除や録画番組の削除もできる。HDDの残量確認も可能で、録画用量が不足する場合は警告を表示することもできる。