F905i(富士通製)は、液晶部分が左右に倒れる「ヨコモーション」が特徴の端末だ。ディスプレイは3.2型フルワイドVGAスーパーファインIPS液晶で、高精細かつ美しい液晶を採用している。同社のPC「FMVシリーズ」で培ったという画像処理技術を携帯用に最適化したほか、自動コントラスト補正技術や、動きの速い映像をクリアにとらえる新技術などを採用しているという。

F905i

大画面の採用によって、たとえばカメラで撮った画像のサムネイル表示が、従来の15件から28件(横表示時)にアップ。Word/Excel/PowerPoint/PDFファイルの閲覧もより見やすくなった。

ヨコモーション特有の、液晶を倒すと自動的に選択した機能が立ち上がる仕組みは健在で、デフォルトでは左に倒すとカメラ、右に倒すとワンセグが起動する。設定次第ではフルブラウザや地図アプリ(ワンタッチiアプリに登録しておく)を起動させる、といったことも可能だ。

本体側面

マルチウィンドウ機能の強化により、ワンセグ視聴中にフルブラウザやiモード、メール表示・作成などのさまざまな機能を実行できるようになった。ワンセグを横画面で視聴中、MULTIボタンでメール表示やフルブラウザを起動できるが、横画面を生かして画面を左右に2分割して、たとえばワンセグとフルブラウザを同時に表示する、ということが可能。さらにTVボタンを押すとそれぞれ全画面表示で切り替わるという具合だ。縦画面の場合は左右で分割はしないが、同様にTVボタンで機能の切り替えは可能。

設定次第で、液晶を倒すだけでワンセグが起動する。本体が大きめのため、手の小さい人だと親指一つでなめらかに液晶を倒す、というのはちょっと難しい気もする。ただちょっとでも傾ければバネで勝手に倒れてくれるので、慣れの問題かもしれない

マルチウィンドウで、ワンセグを見ながらメールを作成するなどの作業ができる

ワンセグでは番組録画もサポートし、予約録画にも対応する。たとえば連ドラを録画する場合に便利なリピート予約録画も可能で、一度予約しておくと、再設定しなくても同じ時間帯で録画をしてくれる。「Gガイド番組表リモコン」も搭載しており、番組表を見ながら録画を行うことも可能だ。

逆側に倒すとカメラを起動させることもできる

そのほか、本体側面のプッシュトークキーを長押しすることでワンタッチ録画、短く押すことでワンタッチ静止画保存が可能なので、とっさに記録したい場面でも素早く保存できるのもうれしい。

キーは大きめで押しやすい

再生機能では、電話着信時に自動的に録画し、後で追っかけ早見再生ができるタイムシフト再生、レジューム再生などをサポートする。