D905i(三菱電機製)は、905iシリーズで唯一折りたたみでなくスライド型のボディを採用した端末だ。なめらかなスライドと、中央の十字キーと一体になったホイール「スピードセレクター」が特徴的なD905i。スピードセレクターは動きもなめらかで、特に長いページをスクロールするときに便利な、高速回転させると高速スクロールする「ターボモード」も面白い。
待受画面でスピードセレクターを回転させると「セレクトメニュー」が立ち上がる。これは、よく使う9つの機能を割り当てて素早く起動できる機能で、待受画面で数字の1~9ボタンを1秒以上長押ししてもメニュー内の機能を直接実行できるが、特に端末クローズ時で数字キーが出ていない場合など、スピードセレクターを回すと素早く起動できる。
液晶も3.1型フルワイドVGA液晶を搭載。従来比約1.3倍のコントラスト比を実現するなど、液晶の質も向上した。
そして、なんといっても便利なのが加速度センサー「モーションコントロールセンサー」を応用した各種の機能だ。ほかの端末に比べてモーションコントロールを多用するD905iだが、待受画面では端末を横にすると待受画面表示も横になる。
これが一番役に立つのはワンセグ視聴時だろう。ワンセグを縦画面で視聴していると下半分にデータ放送が表示されるが、横にするだけで全画面の横表示になり、また縦にすると下半分にデータ放送が現れる。
さらに、たとえば縦表示でメールを受信した場合、MULTIボタンを押して、ワンセグが起動したままメール画面に移り、「マルチウィンドウ切り替え」を設定しておくと、画面の下3分の1程度にワンセグ画面が表示されつつ、メールを閲覧することができる。このとき、横にするとワンセグが全画面になり、縦にすると再びワンセグは画面下に表示される。