FutureMark
http://www.futuremark.com/benchmarks/3dmark

ここからは3D系である。3DMarkもだいぶバージョンアップしており、TimeSpy Extremeなども追加されているが、GeForce GTX 1080でもちょっと厳しいし、内蔵GPUでは論外ということで今回は実施していない。

グラフ22~24が内蔵GPU、25~30がGeForce GTX 1080である。やけにGeForce GTX 1080のグラフが多いのは、項目数が多く、結果の桁がだいぶ違うので分割したためだ。

まずは内蔵GPUの結果から。Overall(グラフ22)でみると、IceStorm~CloudGateまではCore iシリーズも健闘しているが、SKyDiver以降ではダブルスコアの差になっている。

  • グラフ22:3DMark Overall(Int GPU)

面白いのはGraphcs Scoreの結果(グラフ23)。こちらだとIceStorm以外のテストでは、Ryzen 3/5がCore iを上回っているのだが、IceStormではCore iが上回るケースがある。

  • グラフ23:3DMark Graphcs Score(Int GPU)

この理由はPhysics Scoreを見ると分かる。なぜかIceStormではRyzen 5 2400Gが落ち込みを見せている。

  • グラフ24:3DMark Physics Score(Int GPU)

実際IceStormのPhysics Testの生データを見ると以下のようになっている。

製品名 フレームレート
Ryzen 3 2200G 181.83fps
Ryzen 5 2400G 108.27fps
Core i3 8350K 181.55fps
Core i3 8600K 246.10fps

妙に落ち込んでいるのは間違いないが、理由は不明である。ちなみにGeForce GTX 1080を使った場合だと次のようになる。

製品名 フレームレート
Ryzen 3 2200G 177.78fps
Ryzen 5 2400G 168.83fps
Core i3 8350K 202.47fps
Core i3 8600K 253.38fps

内蔵GPUの場合に比べると落ち込みは軽微なものの、やっぱり性能が落ち込む傾向にある。理由は不明だが、とりあえず「癖」と考えたほうが良さそうだ。逆に言えばこの癖はいまのところIceStormの時だけしか発現していない。

GeForce GTX 1080を使った場合(グラフ25~30)は、明確にCPU性能が影響していることが分かる。Graphics ScoreでもIceStormなど負荷が軽い場合(グラフ27)は性能差が大きく、逆に負荷が重い(グラフ28)場合は差がないが、Physics Scoreは明確に性能差があり(グラフ29とグラフ30)、これがOverall(グラフ25とグラフ26)に繋がったと判断すれば良いだろう。

  • グラフ25:3DMark Overallその1(Ext GPU)

  • グラフ26:3DMark Overallその2(Ext GPU)

  • グラフ27:3DMark Graphcs Scoreその1(Ext GPU)

  • グラフ28:3DMark Graphcs Scoreその2(Ext GPU)

  • グラフ29:3DMark Physics Scoreその1(Ext GPU)

  • グラフ30:3DMark Physics Scoreその2(Ext GPU)