さて、まずはお馴染みPCMark 10から。まずOverall(グラフ1)では、きれいに「Core i7-8700K < Core i7-9700K < Core i9-9900K」という性能差が出ている。実はテストを行う前は、Core i7-8700KとCore i7-9700Kの間にそれほど性能差がないのではないか、という気がしていたのだが(仮にHyperThreadingの効果を性能30%アップとすると、6core×1.3=7.8core相当になる)、思ったより性能差があるのは動作周波数の違いかもしれない。
Test Groupごとの性能差がグラフ2である。Essentials/Productivityでは、第9世代と第8世代での性能差がある感じで、第9世代同士だとそれほど大きな違いはないが、Digital Contents Creationではけっこうバラける感じがある。
詳細に見てゆくとまた色々違いがある。Essentials(グラフ3)では、App StartupでCore i7-9700Kが最速というのは良く分からない。逆にVideo Conferencingでは、Core i7の2製品がほぼ同じスコアになっているとか、割とバラつきがあることが分かる。
Priductivity(グラフ4)では傾向が明白で、Core i7-8700Kが一人負けという感じになっている。もっともスコアそのもので見ると、Core i7-8700Kも悪くはないわけで、それだけ第9世代の性能が高いということでもある。
ほぼ性能比という感じなのがDigital Contents Creation(グラフ5)で、これはもうトータルのスレッド性能がそのまま出ている、という感じになっている。最後がGaming(グラフ6)で、これは3DMarkのFireStrikeそのものだが、案の定、Physics Testでのみ大差があり、あとはどっこいどっこいという感じ。ただこのPhysicsのスコアがCore i7-8700KとCore i7-9700Kでかなり近いというのは、潜在的にCore i7-9700Kの性能がCore i7-8700Kから大きく上がっていないように感じる。