グラフ44~47は、Processor Multi-Media(マンデルブロ図形の計算)をInt/Float・MT/1Tでそれぞれやってみたというものである。環境によって結果が3桁異なる関係で、横軸が対数軸になっていることに注意されたい。
このテストは非常にキャッシュが効きやすい内容でもあり、それもあって「どれだけプロセッサがブン回るか」の判断に手ごろなものでもある。また各種のデータ型での得手不得手も分かる。結果からいえば、もちろん32bitは超高速、64bitだとちょい遅く、128bitだと1回の命令実行で処理ができないので、強烈に遅くなる(2~3桁、所要時間が増える)というのは共通である。
そのうえで言えば、こと1Tの結果(グラフ45・47)で分かるように、基本的にはほぼ動作クロックの比になっているものの、やはりCore i7-8700Kが本来のクロック比よりもややスコアが悪いのが目立つ。
またQuadだとメモリアクセスが入りやすいためか、HyperThreadingを無効にすると、Memory AccessのLatencyを遮蔽しにくく、性能が落ちる傾向にあり、これは.NETの場合にも通じる。それもあってCore i7-9700Kだけ妙に落ち込む傾向にある、というあたりだろうか。