内部解析編のメインはSandraで。こちらも9月25日にSP2がリリースされて、今回はこれを使ったのだが、なんと10月24日(日本時間だと10月25日なので、微妙に間に合わなかった)にSP2bがリリースされている。まぁリリースノートを見ると大きな違いはないので、今回はSP2のままとさせていただいた。
まずDhrystone(グラフ40・41)。グラフ40を見るとまぁ何となく納得できる結果ではあるのだが、グラフ41を見るとちょっと「?」という気になる。こちらは1Tなので、本来であれば各CPUのMax Turbo Frequencyの比になるはずである。
今回で言えばCore i7-8700Kが4.7GHz、Core i7-9700Kが4.9GHz、Core i9-9900Kが5GHzとなるわけで、仮にCore i7-8700Kの44.33GFLOPSを基準にすると、Core i7-9700Kは46.22GFLOPS、Core i9-9900Kは47.16GFLOPSにならないとおかしいのだが、明らかにこれを超えるスコアになっている。
可能性としては、
(1) 実はCore i7-9700K/Core i9-9900Kは49/50倍と言いつつ、それよりも動作周波数が上がっている。
(2) 実はCore i7-8700Kは47倍と言いつつ、ここまで周波数が上がっていない。これに対しi7-9700K/Core i9-9900Kは本当に49/50倍まで上がっている。
のどちらかが考えられる。
もっとも(1)の場合は、CPU-Zなどでそれが分かりそうなもので、可能性としては低い。むしろ可能性があるのは(2)のほうだろう。この仮説はあとの結果も見ながら検証したい。
次がWhetstone(グラフ42・43)であるが、MT(グラフ42)だと異様にCore i7-9700Kのスコアが低いのは、「なんちゃって」Core i7-9700Kだから、というよりもHTを無効化したときのWhetstone MTの振る舞いに問題があるような気がする。その証拠に1T(グラフ43)だと、ほぼグラフ41と同じ傾向になっているからだ。グラフ42は一応留保だが、他に同様の結果を示すものがなければ、Sandra側の問題ではないかと思われる。