Windows 7の復元

バックアップデータの復元操作は、Windows 7セットアップDVD-ROM、もしくは「システム修復ディスク」から実行する。同ディスクは、Windowsイメージング形式(WIM)を用いたWindows PE環境を起動し、WindowsセットアップDVD-ROMから呼び出し可能な各ツールのみを抽出したものだ。同ディスクの内容は200MB程度のため、CD-Rを用意すれば十分。空きメディアをドライブに挿入し、画面の指示に従って進めれば作成完了となる(図409~412)。

図409: コントロールパネルから「バックアップと復元」を開き、ナビゲーションウィンドウにある「システム修復ディスク」の作成をクリック

図410: 「システム修復ディスクの作成」ダイアログが起動したら、CD/DVDドライブにCD-Rメディアを挿入して<ディスクの作成>ボタンをクリック

図411: これでシステム修復ディスクの内容がCD-Rに書き込まれる

図412: 作業完了後は<閉じる>→<OK>とボタンをクリックし、メディアをドライブから排出してから、内容をディスクに記述しておく

復元作業もバックアップ時と同じく、ウィザードの指示に従って進めていけば、ほぼ問題なく完了する。ポイントはバックアップデータとなるシステムイメージの選択。通常は最新のシステムイメージが選択されるが、そのバックアップが行なわれた時点で問題が発生しているときは、<システムイメージを選択する>を選び、列挙されるシステムイメージから安定動作しているときのデータを選択すればよい(図413~417)。

図413: システム修復ディスクをドライブに挿入してコンピュータを起動すると、DVD-ROMからの起動をうながすメッセージが表示されるので、[スペース]キーなど任意のキーを押す

図414: 最初にキーボードの入力方式を選択する。通常は「Microsoft IME」が選択されているので、そのまま<次へ>ボタンをクリック

図415: システム回復オプションによるWindowsフォルダの検索を終えると選択をうながされる。<以前に作成したシステムイメージを使用して、コンピューターを復元します>をクリックして選択したら、<次へ>ボタンをクリック

図416: 最初にシステムイメージのバックアップデータを選択する。自動的に最新のデータが選択されるので、問題がなければ<次へ>ボタンをクリック

図417: <システムイメージを選択する>をクリックして先に進むと、各システムイメージデータが列挙される。ここからデータを選択してもよい

もう1つはパーティションの再分割。例えばバックアップデータを新しいHDDに復元する際、以前のものより容量が大きくなっている場合がある。そのようなHDDに復元してしまうと、問題が発生する可能性があるため、パーティション分割を行なっていない環境でも、容量が異なる場合は<ディスクをフォーマットしてパーティションに再分割する>にチェックを入れるとよい(図418~419)。

図418: 次は復元時の動作を選択する。バックアップ時の環境でパーティション分割を行なっている場合は、<ディスクをフォーマットしてパーティションに再分割する>にチェックを入れて<次へ>ボタンをクリック

図419: <詳細設定>ボタンをクリックすると、復元完了後の自動再起動や、ディスクエラー情報の自動更新に関する設定が可能

後は画面の指示に従って復元操作を行ない、コンピュータが自動再起動すれば操作完了となる。ちなみに、システム修復ディスクを作成せず、Windows 7セットアップDVD-ROMから実行するときは、同DVD-ROMでコンピュータを起動し、2つ目のダイアログで「コンピュータを修復する」を選択すればよい(図420~423)。

図420: 最後に内容を確認し、問題がなければ<完了>ボタンをクリック。再度確認をうながされるので、<はい>ボタンをクリックする

図421: これでシステムイメージデータを用いた復元操作が行なわれる

図422: 完了後は自動的に再起動する。すぐに再起動するときは<今すぐ再起動する>ボタンをクリックし、何らかの操作を行なう場合は<再起動しない>ボタンをクリック。コマンドプロンプトを起動して操作を行なえばよい

図423: Windows 7セットアップDVD-ROMから復元操作を行なうには、この画面で「コンピューターを修復する」をクリック。後は図415からの操作となる