「diskpart」コマンドで操作

もう1つのディスク管理ツールが「diskpart」コマンド。Windows 2000の時代から用意されていたコマンドラインツールだ(正確にはOSに付属するのではなく、Windows 2000リソースキットツールに含まれていた)。もちろんGUIによる操作の方が直感的で便利だが、前述のようにWindows 7セットアップDVD-ROMから起動し、いざWindows 7をインストールする際にパーティションサイズを変更しなければならない場面もあるだろう。もちろん、新規パーティションを作成するだけならWindows 7のセットアップからも行なえるが、既存パーティションのリサイズは難しい。そこで必ずしも必要になるとは限らないが、緊急時に備え、diskpartコマンドを用いたパーティションのリサイズ方法を学んで頂きたい。

管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、コマンドラインから「diskpart」を実行すると、対話型の操作が可能になり、コマンドプロンプトから「?」を実行するとdiskpartがサポートするコマンドの一覧が列挙される。まずはパーティションサイズの拡大から行なおう。同操作を行なうには「extend」コマンドが必要で、対象となるパーティションを選択(select)してから、extendコマンドを実行する。そのまま実行すると空き容量をすべて使用し、「size」オプションを使用するとMB単位で拡大サイズを指定することも可能だ(図172~175)。

図172: diskpartコマンドを使用するには管理者権限でコマンドプロンプトを起動する。コマンドラインから「?」を実行すれば、使用できるコマンドの表示も可能

図173: まずは対象となるディスクを「select disk {番号}」、パーティションを「select partition {番号}」と実行する。各番号は「list disk」「list partition」で確認可能

図174: 「extend」と実行すると、空き領域をすべて使用してパーティションサイズを拡大する

図175: 「extend size={サイズ}」と実行すれば、MB単位で拡大するサイズを設定できる。画面の例では1GBの拡大を行なった