ファイアウォール機能で通信を許可する

ESET Smart Securityのファイアウォール機能は、デフォルトでは「自動フィルタリングモード」で動作しています。これは、PCからインターネットへの標準的な発信(とその返信)は許可し、インターネットからPCへの受信は遮断するというものです(フォルダやプリンタの共有機能を除く)。特に問題がなければ、このまま利用していれば良いでしょう。 フィルタリングの動作は、メイン画面の[保護の状態]ボタンをクリックし、下の「パーソナルファイアウォール」をクリックすると表示されます(図31)。

ネットワーク接続している実行ファイルが一覧表示されます。[+]ボタンをクリックすると、通信状況の詳細が表示されます(図31)。

しかし、ネットワーク通信するアプリケーションによっては通信を遮断されて、不具合が出ることがあります。例えばiTunesで別のPCとライブラリを共有しようとした場合、相手側では自分のライブラリを選択しても反応せず、自分のPCでは相手のライブラリが見えません。このような場合は通信のルールを追加して、アプリケーションの通信を個別に許可してやる必要があります。

ファイアウォール機能に通信のルールを追加するには、「対話モード」に切り替えます。このモードでは通信を検出するたびにダイアログが出るようになるので、最初は最低限のアプリケーションだけを起動し、必要な通信を許可していくようにすると良いでしょう。 まず、メイン画面の[設定]ボタン→「パーソナルファイアウォール」をクリックし、「対話モードへ切り替え」をクリックします(図32)。

続けてiTunesを起動し、通信の許可ダイアログが表示されたら「アクションを記憶する(ルールを作成する)」にチェックを入れて[許可]ボタンをクリックします(図33)。これでルールが保存され、許可した通信に関してダイアログが表示されなくなります。

なお、その間にも別のアプリケーションのダイアログが表示されることがあります。問題がなければiTunesの場合の許可と同様に設定し、不明な場合はチェックを入れずに[許可][遮断]ボタンだけで決定して様子を見てください。なお、「このプロセスに対するアクションを一時的に記憶する」にチェックを入れれば、ルールは作成されませんが、それ以降はPC終了時までダイアログが出なくなります。

「対話モードへ切り替え」をクリックすると「対話フィルタリングモード」に表示が切り替わり、リンクも「自動フィルタリングモードへ切り替え」と表示されるようになります(図32)。

「アクションを記憶する(ルールを作成する)」にチェックして[許可]または[遮断]ボタンをクリックすると、その内容がルールとして保存され、以降はルールに従って処理されます(図33)。