P904i

直感ゲームに対応するP904iは、従来通りワンプッシュオープンボタンとカスタムジャケットによる外観のカスタマイズが特徴。

P904i

ディスプレイは2.8型ワイドQVGA液晶で、動画再生時のコントラスト比1000:1、モバイルPEAKSプロセッサー搭載によるノイズリダクション(DNR)やエッジ強調、記憶色補正、段差補正といった高画質化機能がポイントだ。

本体側面

本体背面

また、メールやSMSなどで、文字色をグレー表示にして周囲から見られにくくする「メールブラインド」機能も面白い。本文を入力しているときやデコメメールなどはグレー表示にならないのが残念だが、電車の中などで他人にメールを読まれづらくなる。送受信メール表示中は数字キー「8」長押しでメールブラインドのオン・オフが切り替えられる。

画面のコントラストを下げるメールブラインド

携帯向けの定額制音楽配信サービス「うた・ホーダイ」に対応。WMA、SDオーディオ、着うたフルを1つのプレイヤーで再生できるほか、Bluetoothを内蔵するため、ミュージックプレイヤーで再生中の楽曲をBluetoothヘッドホンで聴くことが可能だ。

面白いのは「あんしんキー」を使ったセキュリティ機能。あんしんキーは手のひらサイズの薄型の機器で、あんしんキーが端末から離れると自動的にロックがかかり、キーが近づくとロックの解除が行われる仕組み。携帯電話を落としたり忘れてしまったりした場合も、特別な作業をしなくても自動的に端末ロックがかかり、不正利用を防止できる。端末ロックがかかっても、キーを近づければ自動解除されるのも便利だ。

あんしんキーを利用するためにはあらかじめキーの登録が必要で、最大10個までのキーを登録できる。あんしんキーを登録しておくと、あとは設定次第で約8~40mの範囲にあんしんキーがなければロック、あればロック解除が行われる。

P904iに付属するあんしんキー

バイオ認証では顔認証を採用。自分の顔を3枚以上登録し、それでロックを解除する仕組みだが、N904iでは自分で目線のガイドにあわせて撮影したのに対し、P904iでは目の位置と口の位置を自動で認識してくれるので撮影しやすい。

ロックで使えるのはPIM/ICカードのロック解除で、特におサイフケータイを使う場合はメニューボタン長押しでICカードロック/ロック解除ができるので、顔認識と組み合わせると手軽に使える。顔認識は自動で行われるわけではなく、ガイドに顔を合わせて決定ボタンを押すと認識される仕組み。認識精度に関して問題は感じなかった。

顔認識と暗証番号を併用することも可能で、セキュリティを重視したい場合は両方を組み合わせる方が確実だろう。