2in1ではさらに、アドレス帳もモードごとに管理できる。デュアルモードでは2つのアドレス帳を同時に表示するが、モードを切り替えるとそのモードに連携させたアドレスしか表示されないようになる。デュアルモードでアドレス帳を登録するとAモードとして登録されるようで、Bモードのアドレス帳に登録したい場合はBモードにしてから登録する。

Aモードをプライベート用、Bモードを仕事用といった具合に分けている場合は、Aモードにはプライベートなアドレス、Bモードには仕事のアドレスを入れておけば、アドレス帳があふれかえって探しにくくなるということもないだろう。

いったん登録したアドレスのモードを変更したい場合は、メニューの[NWサービス]から[2in1設定]→[電話帳2in1設定]でアドレスを指定してモードを移動させることができる。

同じく[2in1設定]からは、待受画面をモードごとに変更することも可能で、デュアルモードとBモードの待受画面を変えれば、モードを変えると待受画面も変わるので、どのモードか一目で分かるようになる。

また、Bモードの電話番号での発着信の場合、《発信中》などのように「《 》」を追加して表示させることができるほか、Bモードの電話番号に着信した場合に着信音を変えることもでき、どちらの番号に着信したのかがすぐ分かるようになっている。

そのほかにも、発着信履歴もモード変更すると、それぞれのモードへの発着信履歴しか表示されないし、別のモードの送受信メールも表示されないので、オススメするわけではないが、秘密の携帯電話を持つよりも(恐らく)安全に使い分けができそうだ。ちなみにモード変更する場合には暗証番号が必要だ。

さらに、Aモードで契約していればBモードでも、留守番電話、転送電話、メロディコール、キャッチホン、着もじ、Vライブなどのサービスが利用できる。デュアルネットワークサービス、プッシュトーク、mopera Uといったサービスは利用できないので注意が必要だ。

2in1の月額料金は945円で、携帯電話を2台買うよりもだいぶ安いので、使いこなせれば便利な機能だ。

ところで、2in1では契約自体は2つになるが、同じ契約者でないと2つめの契約はできないため、会社が社員に2つめの番号を契約させるように、異なる契約者が契約することはできない。

そのため契約自体は2つになるが、契約者は1人となる。ドコモでは契約が2つになるため、サービス開始当初の5月は2in1を2契約として計上していたが、所管官庁の総務省ではこれに対し、契約者数が1人であるため2in1でも1契約としてカウントするよう求め、6月の発表からそれに従っている。ドコモでは、異なる名義で契約できないことから一定の理解をしつつ、将来的には異名義での契約ができるようにして、2in1を2契約として認められるよう努力する、と話している。