ビデオクリップ
動画サービスのiモーションは、これまで最大500KBまでだったところを、最大10MBにまで拡大している。10MBにまで拡大したことで、ビデオクリップを1曲分丸ごと配信できるようになった。iTunes Storeでもクリップが販売されているが、これと同じようなサービスが携帯電話で可能になったわけだ。
このサービス自体は903iX HIGH-SPEEDシリーズですでに実施されていたものだが、904iシリーズでは全機種がサポート。全機種で手軽にサービスが利用できるようになった。
配信サイトは、ビデオクリップの「mora」「レコード直営♪ビデオクリップ」、映画の「Movieウォーカー」「超高画質◆ドーガ堂」、スポーツの「マンチェスター・U」、アニメの「アニメフルチャンネル」、アイドルの「iしてアイドル」、天気予報の「ウェザーニュース」など多彩。
映像コーデックはH.264で、904iシリーズは全機種ワイド画面を採用しているため、全画面表示すればワイド画面の迫力のある映像を楽しむことができる。
携帯画面サイズであれば映像はかなりきれいでコマ落ちもなくスムーズ。字幕も十分に読め、映像としては実用的なレベルに達している。
利用自体は通常のiモーションと変わらず、メニューの[iモーション]から再生するだけ。全画面表示も可能で、特にD904iは加速度センサーを利用し、本体を左に倒して横向きにすると、自動的に画面も横向きになるのが非常に便利だ。
おサイフケータイとGPSは全機種搭載
904iシリーズでは、903iシリーズから引き続き、おサイフケータイが全機種対応となっている。従来の約3倍のメモリ容量を備え、より多くのアプリをインストールできるようになったほか、「トルカ」や、おサイフケータイ内のデータを一括で別の携帯電話に移す「iCお引っこしサービス」に対応する。
また、新たにiアプリからモバイルバンキングサービスを利用できる「iアプリバンキング」を全機種にプリインストール。アプリから簡単に残高照会や振り込みなどのサービスを利用できるようになった。
iアプリバンキングには同時に2つのモバイルバンキングサービスを登録できるので、複数の銀行を利用している場合も安心。当初はみずほ銀行と三井住友銀行が利用可能となっている。なお、このiアプリバンキングは、903iシリーズなどでもアプリをダウンロードすることで利用できる。
さらにGPS機能を全機種に内蔵。GPSを利用して現在位置の確認やルート検索などが可能になっている。もちろん、緊急通報時に現在位置を発信することも可能になっている。GPSの測位スピードや測位精度は、屋外の見通しのいい場所であれば十分。
GPSといえばauというイメージが強く、au自身も測位精度などは経験に裏打ちされたノウハウの強みを訴えている。見通しの悪い場所での精度は、確かにauの方がより正確という印象だったが、極端な差はないようだ。
また、ドコモの場合は、auとは異なりルート検索アプリをEZナビウォーク/EZ助手席ナビ(NAVITIME)に限定しておらず、MapFanなど、複数のアプリから好きなものを選べる点もポイントだろう。
ドコモ端末のGPSメニューからは、現在地の確認と地図表示は、別途アプリを用意しなくても可能で、その点もauとは異なる点だ。