F904i
904iシリーズで唯一ワンセグに対応したのがF904iで、最近のFシリーズの定番「ヨコモーション」デザインの端末だ。最大の特徴はなんといってもディスプレイが左右に倒れる独特のギミック。
ディスプレイ自体は3.1型ワイドQVGA(240×432ドット)液晶で、16:9のワイド液晶を採用している。IPS方式の液晶のため視野角が広く、斜めから見てもきれいに見える。
液晶が右と左に90度回転するヨコモーションでは、ディスプレイを右に倒すと自動的にワンセグが起動してすぐにテレビが見られる。周囲の明るさをセンサーが検知して液晶の輝度を自動で変えることができ、明るいところでは輝度がアップ、暗い場所では輝度がダウンするため、屋外でも比較的見やすい状態でワンセグを見られる。
便利なのはマルチウィンドウ機能で、ワンセグを表示しながらメールの送受信、作成・閲覧やスケジュールの確認など、各種機能を同時に実行できる。マルチウィンドウでは、ワンセグ画面が画面左半分に、もう1つの機能が右半分に表示される。
ワンセグ視聴中にほかの機能を使いたいときは、MULTIキーを押して新たな機能を起動すればいい。マルチウィンドウに対応しているのはメール、ダイヤル発信、スケジュール、メモ帳などで、iモードではマルチウィンドウは利用できないが、バックグラウンドでワンセグが起動しているため、音声だけは継続して聞くことができる。
マルチウィンドウ時は、TVキーを押すことでワンセグの全画面表示に戻る。再びTVキーを押すとマルチウィンドウになる。マルチウィンドウの場合は、ワンセグの操作はできないようだ。
液晶を右に倒してワンセグ視聴中、液晶を縦に戻すと画面下部にデータ放送が表示されるのも手軽で便利。また液晶を横に倒すと全画面表示になる。
液晶を左に倒した場合はカメラが起動する。ワイド液晶を全面使って撮影できるので、画像はワイド写真として記録される。カメラは有効画素数約320万画素CMOSカメラで、オートフォーカス機能も搭載する。
904iシリーズ全機種が対応するバイオ認証は、従来通り指紋認証をサポート。本体背面に指紋センサーを搭載。端末を軽く握った状態で人さし指をスライドさせるとちょうど使いやすい感じだ。
指紋認証では、通常は暗証番号と指紋認証のどちらも選択できるが、指紋認証のみに制限することもできる。通常、指紋認証に5回失敗すると暗証番号入力になるが、指紋認証のみ利用の場合、5回連続失敗すると電源が切れる仕組みだ。