D904i

D904iは、スライド式のストレート端末を採用。スライド式ながら薄く、コンパクトなきょう体を実現している。スライドは滑らかで、一定の位置までスライドさせると、バネがきいてスルッとスライドしてくれる。

D904i

本体サイズは110(H)×49(W)×16.8(D)mm、約114g。ディスプレイはワイドQVGA(240×400ドット)の2.8型液晶を採用する。

本体側面

インタフェースの最大の特徴は、モーションコントロール(加速度センサー)を搭載し、端末を振るだけで操作ができる、という点。たとえばミュージックプレイヤーでは、端末を上下に2回振ると曲戻し、前後に2回振ると曲送りができる。待受画面に「新着メールあり」の表示があったら、端末を左右に2回振るとそのメールを表示してくれたり、メール作成中などに端末を左右に2回振ると顔文字一覧が表示されたり、ビデオクリップ、フルブラウザ、ドキュメントビューアーでは、端末を横に傾けると自動的に横表示になる。

本体背面

端末を2回振って操作する場合、誤作動をさせないためか、けっこうしっかりと振らないと動作してくれない。ちょうど塩を振るように、勢いよくパッパッと振るといい感じ。勢いをつけすぎてすっぽ抜けないように注意しよう。

フルブラウザやビデオ閲覧中に、端末を横にするだけで画面も横向きになるのは便利。特にフルブラウザは、横にするとワイド画面になるので、ニュースサイトなどが見やすくなる。フルブラウザの場合、端末を横に傾けると画面がブラックアウトし、4秒ほどで横向きになった画面が表示される。

モーションコントロールは、直感ゲームの時にも大活躍する。直感ゲームに対応した3モデルの中で加速度センサーを使うのはD904iだけだが、端末を傾けたときの反応に関していえばD904iがもっとも精度がいいように感じた。

円形の十字キーである「スピードセレクター」は動きが滑らかで、上下スクロールやカーソル移動で使いやすい。スピードセレクターは上下左右キーも兼ねているのだが、セレクターが滑らかすぎて、上下左右の代わりにセレクターが回ってしまうこともあり、ちょっと注意が必要だった。

待受画面でスピードセレクターを回すと、9つのアイコンが並ぶセレクトメニューが表示される。メニューの中からよく使う項目を割り当てると、素早く機能が選べる。同様に左下ソフトキーは、待受画面ではスピードメニューキーとして働き、FMラジオ、ミュージックプレイヤー、GPS、フルブラウザ、カメラを簡単に起動できる。

スピードセレクターを回すと立ち上がるセレクトメニュー

こちらはスピードメニュー

そのほか、FMトランスミッターを内蔵し、自動車や自宅のステレオ機器からFMラジオ経由で音楽を再生することも可能だ。

904iシリーズは、全機種でバイオ(生体)認証に対応している点も特徴で、D904iはボイス認証をサポート。ボイス認証はおサイフケータイのロックを解除するために使われ、あらかじめ録音しておいた音声を話し、さらに暗証番号を入力してロックが解除できる。暗証番号と併用するため、手軽にロックを解除する、というよりも強度を増すためのものだ。