光学ドライブまで取り付けたら、あとはケーブルをつなげるだけ! 今回は載せてないけど、グラフィックスカードがある場合は、ケーブルを接続する前に取り付けてね。
PCパーツを動かすためには、電源用ケーブルとデータ用ケーブルの2つを挿す必要があるんだ。PCケース内はスペースが狭いし、暗くて見にくいのが難点だけど、ケーブルは挿す向きが決まっているから、マニュアルを見て注意していれば間違えることはないよ。
まず、マザーボードに、電源のメインコネクタと+12V 8ピンを挿します。
前面コネクタ用のケーブルはもう挿しちゃっているから良いとして、後はPCケースファンの電源ケーブルを挿す。今回はリア側の120mmファンとつないでね。
そして、さっき挿したSSDと、光学ドライブにケーブルを挿す。これも電源用Serial ATAケーブルと、マザーボードからつなげるデータ用Serial ATAケーブルの両方を挿すよ。
メインコネクタ…… マザーボード用電源で、チップセット、メインメモリや拡張カードなどへ電源を供給する。
Serial ATA……マザーボードと記憶装置を接続するインタフェースの1種。通称SATA。2009年に策定された最新規格Serial ATA 3.0は、物理転送速度が6Gb/sの規格のため、「SATA 6G」と表記された場合、SATA 3.0規格に準拠していることがわかる。
今回のマザーボードのSATA端子は、全部SATA 6G対応だから、速度的にはどこに挿しても大丈夫だけど、端子に割り振られている番号が若い順に、ストレージ、光学ドライブで割り振るのがいいかな。マザーボードによっては、起動ドライブに指定できない端子もあるから。
今回は、1番をストレージ、3番を光学ドライブにしておこう。
起動ドライブ……一番最初に起動する設定のドライブ。自作PCでは、ストレージにOSがインストールされていないため、最初に起動する際はOSが入った光学ドライブやUSBメモリなど、内部ストレージ以外のドライブを優先的に起動させる必要がある。
沢山つなげるんですね。PCケースが、一気にごちゃごちゃしてきました。
このケーブルの取り回しをどうするか、ていうのも自作の醍醐味の1つでもあるんだよね。配線がわかりにくいと、後のメンテナンスも大変だしさ。
そうなんだよね。あまりごちゃごちゃしてると、見た目が悪いだけじゃなくて、空気の流れも遮られるから、ケース内の温度が不必要に高くなっちゃう。
配線を表側には見えないように取り回す、裏配線が今の主流だね。結束バンドをつかって、コード類をまとめるのも常套手段。
そういえばさー、うち、猫がいるじゃない。
猫毛の処理が大変でさあ。どうしてもファンで吸っちゃうんだよね。猫の毛ってやわらかいし細いし。どうしても吸っちゃうから、ファンは前面一カ所だけにして、そこですべての猫の毛を止めるように工夫してるよね。ケース選びの工夫として、うちはからなず密閉式で、一カ所だけから吸気を許さない、ていうポイントがあるよね。ていうかうちの猫は3匹いるんですけど、毛がよく飛ぶんだよね。PC使ってる時に近くで遊んじゃうもんだからもう大変で。いや可愛いんですけどね、キーボードに乗ってきたりして
【30分経過】
あの、猫の話はもういいんで……
しっ! バーチー先輩の猫トークだけはさえぎっちゃだめ! うちの課の『闇ルール』の1つだから! 破ったらそれはもう恐ろしいことになるから!
闇ルール……PCチームに存在すると言われる暗黙のルール。全貌は誰も知らないが、「酒は飲んだり飲まれたり」や「柿の種をこぼさない」などのルールがあるという。
もう少しでケーブルが全部つなげ終わるのに!
長毛で美人の猫が一人いるんですけど、夏はけっこう抜けるんですよね~。ちっちゃな毛玉とかできちゃったりして。あとはぶち柄の子と、お腹が白い柄の子もいて。その子達は長毛の子よりは抜けないんですけど、でも毛質が柔らかいから撫でるとふわふわで
【60分経過】
あ、話逸れちゃいましたけど、こんな感じで配線終了ですね。
のやまっくす、これで完成だよ! 途中が無駄に長かった気もするけど、完成したよ!
やったー! 嬉しいです~! 意外と簡単なんですね! 実質1時間半くらいで作れちゃうんですね!
わたし、今まで、PCのこと全くわからなかったけど、CPUもメモリも、マザーボードにも触って、なんか、PCに詳しくなった気がします!
完成したPCは、のやまっくす号と名付けよう!
実質1時間半……全体の時間-バーチー先輩の猫トーク=実作業時間
無事に完成してよかったね。これでのやまっくすも、超ハイエンドCPU「Core i7-5960X」や超ハイエンドGPU「GeForce GTX TITAN Z」3枚差しとかするようなハイエンド自作ユーザーまっしぐらだね。
あ、猫の話だけで第3回目行けるけど、どうする?
それはもういいです!
イラスト: ユザワエミコ