Aliens vs Predator DirectX 11 Benchmark(グラフ51~56)

SEGA
http://www.sega.com/games/aliens-vs-predator/
http://www.sega.com/avp/us/home.php

手順はこちらと同じだが、最大解像度は3840×2160pixelとしている。ローエンド2製品にはやや負荷が高すぎる設定ではあるが、その分性能改善があれば分かりやすいと判断してのことだ。

さて、まずAverage(グラフ51とグラフ52)を見ると、ローエンド側ではそれなりに性能改善が見られる。もっとも、A10-7850Kの1080pだと7.5fps→12.5fpsというのは、性能改善率としては大きいが、実用的になったかと聞かれたらいまだに「否」のレベルではあるが。同様にR7 250Xの3840×2160Pixelにおける1.7fps→5.0fpsも、性能は大幅に改善しているとは言え、実用的なレベルではないだろう。一方ハイエンドの方は、1~2fpsの明確な改善は見られるが、比率としては1%前後なので、明確に性能改善したと言えるほどの差ではない。

意外に差が出たのは最大フレームレート(グラフ53とグラフ54)で、特にローエンド側(グラフ53)は、明確に性能改善がなされてるとしても判断して良い程度に性能が向上している。微妙なのがハイエンド側(グラフ54)で、一応性能が上がっている場所もあるが、R9 290Xでは3840×2160Pixelで大きく最大フレームレートを落としているあたり、ちょっと微妙なところ。

ただ、最大フレームレートと最小フレームレート(グラフ55とグラフ56)を見比べるとちょっと面白い。まずローエンド側では、特に1920×1080PixelにおけるR7 250Xのフレームレートがまともなものになっている。またR9 290Xの3840×2160Pixel最小フレームレートもぐんと持ち上がっている。

特にこのR9 290Xの最小フレームレートは先の最大フレームレートと対になっているように思う。もともとAvPでは時々フレームレートの結果がおかしくなる事が多い。

例えば、ある2つのフレームが本来ならそれぞれ10ms(=100fps)で描画できるのに、なぜか片方が2ms(=500fps)、残りが18ms(=55.6fps)みたいに偏ることがあり、無駄に最大フレームレートが上がる一方で、最小フレームレートも下がるといった現象がおきることになる。

このあたりをCatalyst Omegaではうまく抑制しており、結果最大フレームレートは下がっても最小フレームレートが上がり、平均ではやや上回るといったことになるのではないかと筆者は予測している。この予測についてはもう少しほかのデータも確認してから結論を出したいと思う。