今回発見されたスパイウェアは、追跡(トラッキング)クッキーと呼ばれるもので、ユーザーのネットサーフィンの動きを追跡するものである。ユーザーの行動を無断で送信することから、スパイウェアに分類されることがあるものだ(危険性はあまり高くない)。図31であるが検知されたマルウェアの処理は、デフォルトでは[隔離保存]となっている。隔離とはいえ、保存するのもあまり気持ちがいいものではない。図31のように[削除]を選択し、[次へ]をクリックする。すると、スパイウェアの駆除が始まる(図33)。

図33 スパイウェアの駆除中

駆除が完了すると、図34のように完了となる。

図34 処理が完了

ここで、[レポートの表示]をクリックし、レポートを表示してみた(図35)。

図35 レポートの表示、Webブラウザで表示される

ここでは、簡易的にスキャンを実行したので、システム領域のみがスキャン対象となった。もし、HDDのすべてをスキャンしたい場合には、[完全スキャン]を実行する(図36)。

図36 完全スキャンの選択

完全スキャンを実行した結果であるが、9.5GBほどの容量のHDDを10分程度で完了することができた。実際に「スキャン時間の約60%の削減」は伊達ではないことを体験できた。