オリンパス初の1000万画素

E-410の性能についてみていこう。E-410に使われている撮像素子は、有効1000万画素のLiveMOSセンサー。パナソニックとの共同開発によるもので、E-330の750万画素タイプをさらに進化、高画素化したもの。もちろん絵づくりは画像処理エンジンに負う部分も多いので、撮像素子だけでは何ともいえないのだが。

解像力は約1800TV本強といったところ。1000万画素としては標準的ではあるが、絶対的な解像力は十分以上。妙にシャープネスが高すぎることもなく、自然な画像が得られる。

AF(オートフォーカス)性能は高いとしていいだろう。明るいターゲット(EV5)ではターゲットに関らず、レリーズから撮影まで1.1~1.3秒程度の速さだった。暗いターゲット(EV1)では合焦に時間がかかるようになるが、それでも平均で1.9秒だった。実は、E-500の合焦時間はKissX並みかそれ以上に早く、EV5で平均0.6秒を記録したことがある。しかしコントラストが低いターゲットではピントが合わないことも多かった。E-410はそれよりも時間はかかるようになったが、ターゲットを選ばない、安定したAF性能を得たことを評価したい。

ホワイトバランスは標準的。ただ少々神経質に色が変化する傾向があるようだ。カメラとしてはいっしょうけんめい正しい色に合わせようとしているのはわかるが、もう少し鈍くてもいいと思う。気になるようだったらホワイトバランスを固定してしまうのがいいだろう。ちなみにライブビューを使えば、ホワイトバランスの変化もひと目でわかる。

解像度チャート。1800TV本強まで解像している
ED 14-42mm F3.5-5.6
42mm(84mm相当)
SHQ(JPEG)
マニュアル(F5.6、1/5秒)
ISO 100
WB:オート
仕上がり:NATURAL
オリジナル画像はこちら

AFテストはこのような状況で各3回撮影。「EV1」「EV5」はターゲット位置での明るさ。トップウオッチの秒針が「12」を差したのと同時にシャッターを押している。そのため計測時間にはリレーズタイムラグなども含まれている
ED 14-42mm F3.5-5.6
42mm(84mm相当)
SHQ(JPEG)
マニュアル(F5.6、1/60秒)
ISO 100
WB:オート
仕上がり:NATURAL

AFテストの結果。合焦時間は平均的だが、ターゲットに関らず同じような速さで合焦していることがわかる。テスト方法は右を参照

ホワイトバランスの変化。蛍光灯が数多く用意されているのが特徴
ED 14-42mm F3.5-5.6
21mm(42mm相当)
SHQ(JPEG)
プログラムAE(F5、1/60秒)
ISO 100
仕上がり:NATURAL

ホワイトバランスは微調整が可能。オートでも設定できるのがとても便利