では実ゲームでのパフォーマンス検証に入ろう。まずは高リフレッシュレートの液晶が活きる負荷が軽めのFPS「Apex Legends」および「Rainbow Six Siege」を使用する。
Apex Legends
まず、Apex Legendsは画質を一番重くした設定と、中程度の設定(2段階しかないものはオンとする)の2通りで検証した。フレームレートの計測は「OCAT」を利用し、トレーニング用ステージで検証した。また、G-Syncはフレームレート等に影響が出ないよう、(基本的には出ないが、予防的措置として)あえて無効にして計測している。
Ryzen 5 2600XとGeForce RTX 2600を搭載した自作デスクトップマシンの検証記事と比較できるようにしているので、参考にしていただきたい。
Apex Legendsは処理が軽めなうえ、144fpsでキャップになる。GeForce RTX 2080にCore i7-9750Hの組み合わせなら、平均140fps到達も容易い。最低フレームレートの落ち込みがやや大きめだが、G-Syncを効かせてしまえばスタッタリングも感じることなく、滑らかな描画でゲームに集中できるだろう。
Rainbow Six Siege(R6S)
続いてRainbow Sixは画質「最高」と「中」をベースに、レンダースケールを100%(デフォルト設定だと50%)に設定。ゲーム内ベンチマークを利用して測定した。
このゲームのベンチマークはとりわけ最低fpsが落ち込みやすいが、平均fpsを見ると搭載液晶のリフレッシュレートを軽く超えている。こちらもG-Syncを効かせることで最高画質でも快適なテロハントを楽しめるはずだ。
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUND(PUBG)
同系統のゲームとしてPUBGこと「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」をプレイした際の性能もチェックしてみたい。画質「ウルトラ」と「中」設定におけるフレームレートを計測した。トレーニング用の島を約半周した時のフレームレートを比較する。
Apex等に比べるとPUBGの描画は重いが、それでも一番重い画質設定で120fps弱は出せる。Discrete GraphicsにしてG-Syncを効かせることでフレームレート変動が激しいシーンでも安定した画面描画を得られるはずだ。
World War Z
次もPUBGのようなTPSだが、少々趣向の違う「World War Z」を試してみよう。ゾンビが大集団で襲いかかって来るので、高画質プレイにはそれなりのパワーが必要だ。APIは「Vulkan」を、画質は「Ultra」および「Medium」設定を使用した。ゲーム内ベンチマークを実行した時のフレームレートを比較する。
PUBGよりもやや下程度のフレームレートだが、最低~平均fpsの振れ幅が小さい。滑らかさ重視ならMedium設定が良いが、Ultraでも十分快適だ。