Sandra 2014(グラフ1~17)

SiSoftware
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ということで、まずは相対的にBIOSとかDriverの影響を受けにくいと思われるSandraのProcessor/Memory周りの結果を。グラフ1~3がDhrystone/Whetstoneの結果であるが、Javaで若干の性能の揺らぎはあるものの、大体同レベル。

グラフ4はProcessor-Multimedia、グラフ5がCryptography、グラフ6がFinancial Analysisで、これらはほぼ同等。Scientific Analysis(グラフ7)ではGEMMでのみちょっと性能差が見られる。これは後でLINPACKのところでも出てくるが、メモリ回りの差であろうか?

グラフ8がMulti-Core Efficiencyで、Overallでみると微妙にZ97の方が成績が良いが、数値的には誤差の範囲にも思える。Detail(グラフ9)を見ると、256KB付近では微妙にZ87が良いが、4MBでは逆にZ97の方が良い。もっともこれがどこまで定量的なのかはやや疑問が残る。

というのは、次のMemory Bandwidth(グラフ10)を見ると、そこまでの差があるように見えないからだ。このグラフ10の256MB-4GBというのは、次のグラフ11の256GB~4GBの範囲における結果の平均値という意味であるが、そのグラフ11を見ると4MB付近は同程度に収まっており、これはテスト中の揺らぎのレベルに思える。

グラフ12~17はGlobal Data MemoryとInstruction/Code Memoryについて、それぞれIn-Page RandomとFull Random、Sequentialの3パターンでアクセスしたときのLatencyを示したものだが、ご覧の通りほぼ一致しており、特にMemory Latencyに差があるという感じにも見えない。結果として、このレベルで言う限り「ほぼ同じ」に思える。