Colorio EP-805Aの印刷速度をチェック

プリント速度の検証結果をご覧いただこう。本体のウォームアップを終わらせた状態でA4文書を「標準」品質でコピーしたところ、給紙開始から排紙が完了するまでカラーで12.2秒、モノクロで7.9秒という結果だった。インクの消費量を抑えた「エコノミー」品質では、カラーで6秒、モノクロで5.3秒という結果に。それぞれの結果を見ても、印刷速度はかなり速いことが分かるだろう。ただし、コピーボタンを押してから若干の準備期間があり、給紙が開始されるまで7~9秒かかるようだ。1枚目だけはやや時間を要する。

SDHCカード(Class10)からのL判フォト用紙へのダイレクト印刷(フチなし)では、「標準」品質で12.9秒、「きれい」で46.2秒という結果となった。ダイレクト印刷の場合でも、給紙が開始されるまで23秒程度かかっている。これには内部でレンダリングする時間も含まれるため、メモリカードの読み込み速度や印刷データの容量などでも左右される。

コピー原稿は「JEITA標準パターン J12/Ver.1」(写真左)、L判フォト用紙のダイレクト印刷例(写真右)。スキャナで読み取ったものなので参考程度に

「標準」と「きれい」は、パッ見では違いがないように感じるが、よく見比べてみると「きれい」のほうが高精細に印刷されている。「きれい」はシャープでコントラストが強く、より鮮明な印象だ。人によっては色味がハデに感じるかもしれないが、より美しく印刷したいのなら「きれい」がおすすめ。

画像補正も可能な写真印刷ソフト「E-Photo」

PCからの写真印刷の速度とハガキ印刷速度の検証には、付属の写真印刷ユーティリティー「E-Photo」を利用した。

L判フチなし写真印刷には、ダイレクトプリントと同じ画像を使用。給紙開始から排紙完了までの時間は「標準」品質で14.4秒、「きれい」で52秒だった。印刷速度はダイレクトプリントのほうがやや速いが、PCからでは詳細な画像補整が可能なため、目的に応じて使い分けるといいだろう。

同じ画像を使ったハガキのフチなし印刷は、インクジェット用ハガキの「標準」品質で17秒、光沢ハガキの「標準」品質では15.7秒、「きれい」では59秒という結果だった。インクジェット用ハガキでは品質に「きれい」を選択できないため計測していない。

これから年賀状を印刷する人も多いと思われるため、大量のハガキを印刷した場合の印刷時間を単純計算してみると、インクジェット用ハガキの100枚印刷およそ29分、光沢ハガキの「きれい」品質で100枚印刷は約1時間39分かかることになる。

やはり"まよったらコレ!"か?

EP-805Aの魅力は、コンパクトなボディにさまざまな便利機能が詰め込まれている点。高機能なインクジェット複合機は大きくて重くて設置しづらい、というイメージを完全に払拭するモデルだ。3色のカラバリエーションも用意されているので、利用シーンにマッチしたデザインを選択できる。

また、6色の染料インクによる色鮮やかな写真を楽しめるのもうれしい。机上だけではなく、リビングにおいて家族みんなで利用したい1台だ。エプソン自身が、"まよったらコレ!"とうたっているように、多くのユーザーに安心してすすめられる。

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