Colorio EP-805A - 高機能化と40%の小型化を実現

一番の売れ筋なのが、家庭向けインクジェット複合機「Colorio EP-805A」(以下、EP-805A)だ。最大のポイントはコンパクトな外観。2011年秋に発売された旧モデル「Colorio EP-804A」に比べて、幅が55mm、奥行きが45mm、高さが9mm小さくなっている(重量は約7.3kg)。体積比で見ると、38.7%も小型化されているのだ。

本体が小型化されているにも関わらず、機能面はさらに充実。スマートフォンのように扱える操作パネルの液晶モニタや、標準装備の自動両面機能、Wi-Fiを介したスマートフォンとの連携など、最新トレンドが目白押しだ。価格はオープンだが、量販店での実売価格は25,000円程度と購入しやすい(2012年12月中旬時点)。人気の高さもうなずけるだろう。

約40%もの省スペース化を実現した家庭向けインクジェット複合機「Colorio EP-805A」。本体カラーのバリエーションはホワイト(EP-805AW)、レッド(EP-805AR)、ブラック(EP-805A)の3種類

■試用機の主な仕様 [製品名] EP-805A/AW/AR [インクシステム] 6色独立インクシステム(染料Bk/C/LC/M/LM/Y) [プリント解像度] 最高5,760×1,440dpi [最小インク滴サイズ] 1.5pl [スキャン光学解像度] 2,400×4,800dpi [最大用紙サイズ] A4 [FAX] なし [インタフェース] USB 2.0、10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、IrDA(赤外線通信) [本体サイズ/重量] W390×D341×H141mm/約7.3kg [店頭予想価格] 30,000円前後

洗練された小型ボディで場所を選ばず設置可能

"A4"のインクジェット複合機にしては、かなりコンパクト

EP-805Aでもっとも目を引くのは、なんといってもそのスマートな外観だ。天板部分はフラットなボックスタイプのデザインだが、だからといってゴツゴツしたイメージはなく、エッジが斜めになっていることもあってスマートな印象を受ける。

本体の素材には樹脂で、全体的につやつやとした光沢仕上げだ。天板部分はドットパターンが刻まれているため、ホコリや指紋、油脂による汚れが目立ちにくい。長く使い込んでも、劣化を感じさせないだろう。

操作パネルには、タッチ機能付きの3.5型液晶モニタが配置されている。液晶モニタではフリック操作が可能で、スマートフォンのように操作できるのが特徴だ。液晶モニタの左右もタッチ操作に対応したパネルになっており、利用状況に応じて使えるボタンが光る「カンタンLEDナビ」機能を搭載している。

操作パネルはチルト方式で、最大90度まで角度を調整可能(写真左)。液晶モニタのサイズは3.5型で、タッチ操作にも対応している(写真右)

本体前面には、USB2.0端子とメモリーカードスロットを配置。PCなしでメディアに保存された画像を印刷できるダイレクトプリントが可能だ。背面には電源コネクタと有線LAN端子、PC接続用のUSB端子が用意されている。

メモリカードスロットは前面左側のカバーを開いて使用。その下にはUSB端子

本体背面のUSB端子/有線LAN端子

天板を完全に開いた状態。設置場所の上部に30cm程度のスペースが必要だ

フラットベッドの天板はストッパーがないため、固定するには完全に開ける必要がある。設置に必要な高さは実測値で本体の高さを含めて450mm程度。天板を手で持ち上げたまま半開き状態で利用する場合でも、300mm程度のスペースはあったほうがいいだろう。

スキャナ部のイメージセンサーは、光学解像度2,400×4,800dpiのCIS。家庭向けインクジェット複合機としては十分なスペックだ。文書のスキャンやコピーはもちろん、紙焼き写真の保存などにも活用できるだろう。


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