もう1つのUSB host APIについては、AndroidをUSBデバイスのホストとして動作させ、各種周辺機器との接続を可能にするものだ。通常、AndroidデバイスはUSB周辺機器としてPCなどに接続するため、こうした「ホスト動作モード」をサポートしていない。ハードウェアの実装に依存するが、このUSB host APIを利用することで、例えばAndroidスマートフォンとデジタルカメラをUSB接続してデータを転送したり、USBの入力装置を直にAndroidデバイスに接続するなど、USB機器を通常の接続方法で扱えるようになる。

リサイズ可能になったホームスクリーンウィジェット

標準Webブラウザに搭載されたQuick Controls

高速Wi-Fiサポートについてはリリースノートからは不明な部分があるが、おそらくWi-Fiの2.4GHzと5GHzのデュアルバンド対応を指しているのではないかと考えられる。当初、MotorolaからリリースされたXOOMはAndroid 3.0を搭載して販売が行われているが、後にAndroid 3.1へのアップデートが提供されている。Motorolaのリリースノート (PDF)によれば、このアップデートの適用でWi-Fiでの5GHz帯の利用が可能になるほか、Bluetoothキーボードでのショートカットキーのサポート、SDカードのサポート、Adobe Flash 10.3への対応、ファイルマネージャの追加が行われるという。おそらくは、5GHz帯のサポートにより通信パフォーマンスが向上することを指すものとみられる。このアップデータを絡めたMotorola XOOMのレビューは後ほど紹介する。

そして最後のパフォーマンス強化だが、これについてはGoogleはリリースノートの中では直接触れていない。だがAndroid 3.1のXOOM向けアップデータの提供が開始された5月末に

米NVIDIAが紹介したところによれば、特に3Dグラフィックス処理で30%、そのほかFlash 10.3のサポートによりハードウェアアクセラレーション効果が高くなっていると説明している。OSのハードウェアへの最適化が行われたということだが、これについては後ほど検証していこう。下記のNVIDIAが公開している動画デモを参照いただくのもいいだろう。