周辺機器と組み合わせて利用してみる
XOOMには標準オプションがいくつか提供されている。今回はそのうち、キーボード、ドック、シリコンカバー3つを紹介しよう。標準キーボードはMotorolaが用意しているもので、Bluetooth接続に対応している。キー配列はUS準拠のみとなっている。キーボードは特定のアプリや機能を呼び出す機能ショートカットが用意されているほか、通常のWindowsなどと同様にシフトキーとカーソルキーを組み合わせて文字の範囲選択を行ったり、「Ctrl+C」「Ctrl+V」といったショートカットによりコピー&ペーストも利用できる。標準キーボードならではの特権として、無線キーボードのスイッチをオンにしてXOOMのBluetooth通信を有効にするだけで、ピアリング操作なしでいきなりキーボードの利用を開始できるメリットがある。
ドックは家やオフィスなどに設置する立てかけ式の充電スタンドの役割を果たすが、特徴の1つとして本体背面を被うシリコンカバーを装着した状態でもドックへの本体接続が可能な点が挙げられる。ドックには2種類のカバーが付属しており、一方が裸状態のXOOM本体を装着するカバー、もう一方がシリコンカバーを装着した状態での設置を行うドックカバーとなっている。XOOM本体をドックにセットする場合には、USB、HDMI、電源コネクタの接点がすべて一致するように押し込んでいく形になるが、意外とこの3つを同時に合わせるのは難しく、「だいたい位置を合わせれば、あとは重量で自然にはまる」といったことはない。このあたりは次世代製品で改良を加えてほしい。
ドック背面にはHDMI出力ポートとACアダプタへの電源ポートが用意されており、後者はACアダプタを装着することで充電ステーションとして機能させることが可能になり、前者はXOOMからの通信を中継して外部ディスプレイにHDMI出力を可能とする。ここでのポイントはACアダプタの部分で、コネクタ形状がXOOM本体を充電するACアダプタと異なる点だ。XOOMではUSBケーブル経由で本体の充電を行うことはできず(出力電圧の関係だとみられる)、別途ACアダプタ経由で充電を行う必要がある。そのため、本体の標準添付品としてはACアダプタのみが付属する。だが、このACアダプタはXOOM本体とドックで異なる仕様になっており共用はできない。