ニューサイトジャパン・ブース~立体写真のプリントをお家でやろう
産業用バーチャルリアリティ展で99,800円の2D/3D兼用のフルHD対応の裸眼立体視ディスプレイの発売を予告したニューサイトジャパン。SIGGRAPH ASIA 2009においてもブース出展していたので、まずは、この件に付いてみて聞いたのだが、残念なことに延期になってしまったのだとか。その後の発売スケジュールは未定とのこと。
さて、SIGGRAPH ASIA 2009でのニューサイトジャパンは、産業用バーチャルリアリティ展から一転してアナログ(?)な立体視商品「Print Your 3D」の展示を行っていた。
民生向けとしては世界初の裸眼立体視デジカメ、富士フイルム「FinePix REAL 3D W1」は、その登場時には大きなセンセーションを呼んだが、3D撮影ができるのはいいとして、依然と課題として残っているのは撮った写真をどう楽しむかというところ。
富士フイルムでは裸眼立体視ディスプレイ「FinePix REAL 3D V1」を純正オプションとして設定したり、「FUJIFILM 3D プリント」という1枚525円のレンチキュラーシート一体化プリントを行うサービスを展開しているが、前者はコストが掛かるし、後者は最長で5営業日の時間が掛かる。
ニューサイトジャパンの「Print Your 3D」は、簡単に言えば、後者の3Dプリントを自宅で行えるようにする商品だ。
商品セット内に含まれるユーティリティソフトをインストールし、これを利用すると、2視差のレンチキュラーレンズのピクセル配置に適合した形で立体写真を印刷することができる。
商品セットにはレンチキュラーレンズシート一体型フォトフレームが付属しており、印刷したプリントをこのフォトフレームに入れれば、その写真を立体視で楽しむことができるのだ。まさにアナログ裸眼立体視。
富士フイルムの3Dプリントサービスは依頼した写真の全てを3Dプリントしてくれるが、1枚525円のコストが掛かる。Print Your 3Dならば、立体視で見たい写真をフォトフレームへ出し入れする必要はあるが、かかるランニングコストは自前のプリンタの印刷コストだけで済む。ここが訴求点だ。
なお、対応プリンタは1,200dpi解像度のカラー印刷対応の製品であればメーカー機種は問わない。ただし、後日、オフィシャルサイト等で機種互換性リストなどは公表していく予定だとのこと。
商品セットにはソフトウェアとレンチキュラーレンズシート一体型フォトフレームが1個付属して、予価5,000円前後。フォトフレームは単体で追加購入が可能だとのこと(価格は未定)。発売時期は2010年春を予定。