TMPGEnc4 XP 4.7.1.284 英語版

Pegasys Inc.
http://www.pegasys-inc.com/ja/index.html

次はエンコード系である。TMPGEnc4 XP、テストを始めた後で4.7.3.292がリリースされたが、今回取り直しは間に合わなかったので、前バージョンでの比較である。今回はちょっと趣旨を変え、グラフ23には「とにかく4本エンコードするのに必要な時間から算出した平均エンコード速度」を、グラフ24には「1本だけをエンコードするのに必要な時間から算出した平均エンコード速度」をそれぞれ示している。キーとなるのは、同時に何本エンコードするかで、これによってソース1本のエンコードに割り当てられるスレッド数が1~8まで変化するわけだ。

さて、まずはグラフ23である。ソースを一度に1本だけエンコードするケースでは、やはりHyper-Threadingを無効にするほうが効果的である。ただ、2本以上のエンコードでは、Hyper-Threadingを有効にしたほうが速い。これはTMPGEncがソース1本あたり最大4スレッドまでは使える事に関係している訳だが、ここでもほぼ同一周波数のLynnfieldとNehalemの性能がほぼ同じ、という傾向が明確である。まぁ多数スレッドが同時に動くから、Turbo Boostが働く余地は殆ど無いので当然かもしれない。

一方のグラフ24だが、効率という観点ではHyper-Threadingを無効にするほうが効果的に処理できることがグラフからもわかる。4Threadの場合で10fps前後の差があるのは、エンコード時間の観点からは無視できない速度差とも言える。