Intel Optimized SMP LINPACK Benchmark package 10.2.0.005
Intel
http://software.intel.com/
次は、これもおなじみLINPACK。こちらも次第にバージョンが上がっており、いい加減Hyper-Threadingに対応してもいいと思うのだが、相変わらずHyper-Threadingを有効にすると激しく性能が落ちる。また、相変わらずIntel以外のCPUをハネているため、これのみPhenom II X4のスコアはない。
さて、結果(グラフ17)はちょっと面白い。まずHyper-Threading有効のグループでは、Core i7-870のスコアがCore i7-975とほぼ同等になっている。ところがHyper-Threadingを無効にすると、Core i7-870はCore i7-950相当だし、Core i5-750はCore i7-920よりちょっと低い程度でしかない。要するにHyper-Threadingを有効にすると無駄な待ちが大量に出てしまい、結果としてTurbo Boostが利きやすくなるということだろうか?
グラフ18はもう少し見やすくするため、CPU別に最高値を抜き出したものだが、この傾向が実に判りやすく示されているのが判る。まさかこんな形でTurbo Boostの効果を確認できるとは思わなかったが、確かにTurbo Boostは機能しているようだ。