東京ビッグサイトにて産業用バーチャルリアリティ展が6月24日より3日間開催された。
本稿では、このうち、民生向けやPCに関連の深いテーマの展示をピックアップして紹介していくとしよう。
ニューサイトジャパン、民生向けフルHD解像度の2D/3D兼用裸眼立体視ディスプレイを99,800円で提供
眼鏡を掛けなくても立体的な映像が見られる裸眼立体視ディスプレイ製品、および裸眼立体視コンテンツサービスを提供するニューサイトジャパンは、年内に21.5インチのフルHD解像度(1,920×1,080ドット)の裸眼立体視ディスプレイを99,800円の予価での発売を計画していることを明らかにした。
ニューサイトジャパンが発表した予価99,800円の2D/3D兼用裸眼立体視ディスプレイ。これまでこうした裸眼立体視ディスプレイは業務用が主で、20数インチ台でも50万円~100万円はしていたので、99,800円は破格の安さと言うことになる |
ニューサイトジャパンのこの裸眼立体視ディスプレイは、PCとはごく一般的なDVI端子で接続でき、通常時は、ごく普通の1,920×1,080ドットの2D液晶ディスプレイとしての利用も出来る。そして、ドライバソフトウェア、あるいは物理的なON/OFFスイッチで裸眼立体視モードに切り換えられる仕組みとなっている。
裸眼立体視表示は最大四視点にまで対応する。四視点の場合、リアルタイム3Dグラフィックスの場合、同時に4フレーム分のレンダリングが必要になるが、リアルタイムゲームなどの場合は、2視点分に減らして、通常の眼鏡タイプの立体視と同等の負荷で利用も可能。
理論値としては4視点時で、2D解像度の1/4の表示解像度となるが、視覚上は2/3程度の解像感が得られるという。
メインの活用テーマはPCゲーム、立体映像視聴などだが、2D表示モード時は全く普通のPCディスプレイとして使え、さらに裸眼立体視モードへの行き来が瞬間的に行えることから、3Dコンテンツ制作者のプレビュー用モニターとしても最適なディスプレイとなる。