タッチパッドは、手前にクリックボタンが配置されていて、同じ8インチを採用して筐体を小型化した機種にありがちな左右にボタンがあるタイプよりは操作しやすい。また、パッド部分とは明確に分かれており、クリックボタンを押そうとしてうっかりパッドにふれてしまうこともない。なお、このパッドは、手前や右側面で指を直線上になぞることでスクロールが行えるほか、円を描くように指を動かして上下スクロールが、二本指を広げたり閉じたりして、拡大縮小動作が行える特殊な機能がある。また、タップ機能やこうした特殊機能はオフ可能で、クリックはボタンのみという人にも使いやすい。

キーボードのフィーリングは悪くないのだが、レイアウトに若干難あり。キーボード右側の下から2段目、3段目の記号キーが小さく、打鍵時に少し注意がいる。キーボードと液晶ヒンジの間には、電源ボタン(写真左)、インジケータと、NOVOボタン(赤)、無線オンオフボタン(緑)がある

キーボード自体は、押しにくいものではないが、右側の記号キーあたりレイアウトが窮屈で少し押しにくさを感じる。原因は、カーソルキーがキーボード最下列にあり、上矢印キーが下から2行目に配置されていて、この行のキーが多いため、「カンマ」、「ピリオド」、「スラッシュ」、「逆スラッシュ」の4つのキーにしわ寄せが来ていること(US版キーボードでは3つのキーがある場所に4つのキーを入れる必要があるため)。

さらに、エンターキーの形が通常と逆で、下側が大きくなっているため、下から3行目の右側にある記号キー「セミコロン」、「コロン」、「角括弧(大括弧)」の3つが少し小さいことだ。特に、「カンマ」、「ピリオド」、「セミコロン」、「コロン」、「角括弧」の4つのキーが小さく、ここでは、ピッチが13ミリしかない。これに対して、通常の文字キーの部分では、ピッチは18ミリである。

下から2行目の部分は、カーソルキーを凸配列にし、US配列にない「ロ」(逆スラッシュ)を配置するため、通常のキーボードよりも2つ多くキーを入れなければならないので仕方がない部分もあるが、下から3行目のセミコロンなどが小さくなってしまっているのは、明らかに変則的なエンターキーの形状のためだ。

特に、プログラムを書くような人にとっては、このあたりの記号キーが小さいのは結構イタイかもしれない。実際、多用すると押し間違うことがあった。

キーのフィーリングは、それほど悪いものではないのだが、やはりこのキーレイアウトはもう少しなんとかしてほしいところ。