スペックはS10eとほぼおなじ
こういう記事だと、スペックなどは、メーカーのサイトを見てもらうことにするのだが、どうもレノボのサイトでは、スペックがずばりとは掲載されておらず、あちこちを探し回ることになる。なので、こちらで、スペック表を作成した。ついでに比較のためにS10eのスペックも掲載する。これからわかるように違いはわずかである。簡単にいうと、S10eの液晶とWebカメラを変更しただけなのである。
■主な仕様の比較 | ||
モデル | S9e | S10e |
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CPU | Atom N270 | |
チップセット | Mobile Intel 945GSE | |
メモリ | 1GB | |
HDD | 160GB | |
ディスプレイ | 8.9型光沢ワイド(1,024×600) | 10.1光沢型ワイド(1,024×576) |
ネットワーク | IEEE802.11b/g、10/100BASE-TX、Bluetooth Ver2.1+EDR | |
インタフェース | D-Sub×1、USB2.0×2、メディアカードリーダ、ヘッドホン×1、マイク×1 | |
Webカメラ | 30万画素 | 130万画素 |
バッテリ駆動時間 | 約6.2時間 | 約5.3時間 |
サイズ | W250×D196×H22~36mm | |
重量 | 約1.3kg | 約1.38kg |
OS | Windows XP Home Edition SP3 |
プロセッサは、Intel AtomシリーズのN270で、他社のネットブックと同じである。ベンチマークなどは特に行わなかったが、同じWindows XPを採用する他社のネットブックよりも体感的に速くもなければ遅くもない。筆者は、原稿書きなどの作業をエディタで行い、表作成などに表計算ソフトなどを利用する。これらを使った感じでは、少しもたつき感はあるものの、使えないというほどの性能ではない。また、ブラウザなども数多くのタブウィンドウを同時に開かなければ問題はない。なお、筆者は、動画のエンコードとか、ワンセグTVの視聴などは、ぜんぜんやらないのでわからない。
メモリは、標準で1ギガバイト。オンボード上に512メガバイト、背面からアクセス可能なメモリスロットに512メガバイトが搭載されている。後述するが、この機種は、このメモリスロットに2ギガバイトのSO-DIMM(スペックはDDR2 PC2-5300)を装着することが可能だ。
筐体は、直線を意識したもので、天板は平たく、角は丸いが、側面は垂直になっている。デザイン的に特に秀でたものではないと思うが、持っているのが恥ずかしくなるようなものではない。なお、現時点では,S9eの筐体色は白のみである。ほぼ同じ筐体のS10eには、カラーバリエーションがあり、しかもレノボ(ThinkPad)といえば誰もが思い浮かべるつや消し黒も最近追加された。できれば、S9eにもカラーバリエーションがほしいところ。
本体左側面。(写真左側から)排気口や電源コネクタ、RGBコネクタ、メモリカードスロット、USBポートがある。メモリカードスロットはカード全体が入るものではなく、入れっぱなしはできない |
本体右側面。写真左側から、ExpressCardスロット、ヘッドホン端子、マイク端子、USBコネクタ、イーサネットコネクタがある。ヒンジの丸い部分には、Kengenton Lock用のセキュリティ・キーホールがある |
本体後部には、バッテリが装着され、大容量バッテリが後ろに飛び出す構造であり、インタフェースコネクタ類は、左右に配置されている。USBポートが左右に1つづつ、メモリカードリーダとExpressCardスロット(34サイズ)が1つある。メモリカードリーダがあるので、ExpressCardスロットの使い道は、通信アダプタぐらいしか思いつかない。世間には、ExpressCard型のSATAインタフェースなどもあるのだが、それほど利用頻度が高いとも思えない。個人的には、ExpressCardスロットよりもUSBポートのほうがありがたかった。USBポートが2つしかないというのは欠点ではないが、配置は問題だ。左右に分かれているので、電源供給用に二股に分かれたUSBケーブルなどはそのままではつながらないことが多い。少なくとも筆者の手元にあった外付け光学ドライブとか、HDDケースなどに付属してきた二股USBケーブルは、分岐点から先が短く、延長ケーブルを使わないと反対側のUSBポートとは接続できなかった。逆に、マウスなどは、反対側から回してもなんとかなるケーブルの長さなので、出来れば片側に2つあったほうがよかった。
本体、手前、左側には、3つのLEDが配置されている。左から、電源、バッテリ状態、無線状態を表す。バッテリ状態、無線LANのインジケータはブルー、オレンジの2色LEDになっている。また、この本体正面部分は小さな穴があいたパネルになっていて、ステレオスピーカーが配置されている |
バッテリは、標準で、6セルの大容量バッテリが付属する。なぜ、標準で付属しているのに大容量なのかというのはオプションで3セルの「標準バッテリ」が別に用意されているからだ。IdeaPadシリーズは、米国など海外で先に発売されていたが、海外モデルは、3セルバッテリが付属していて、大容量の6セルバッテリがオプションになっている。