次にSSDの効果を見てみたい。グラフ8がSSDを使った場合のOverallである。
これをグラフ1と比較すればいいのだが、ちょっと面倒なので両方をまとめたものをグラフ9に示す。色がちゃんと入っているのがSSD、白抜きがRAID 0の構成である。
見ていただければお分かりの通り、全ての項目で性能アップが成し遂げられている。HDD以外のテストに関しては、実際のスコアも「全般的に上がっている」といった形で大きな傾向の違いというものは見当たらない。今までHDDアクセスがボトルネックになっていた部分がだいぶ解消され、その他の能力がボトルネックになりやすくなったというあたりではないかと思う。
ただ、HDD Testの詳細(グラフ10)を見ると、SSDのじゃじゃ馬ぶりが明確である。
Test 1~3(importing pictures to Windows Photo Gallery/gaming/Windows Defender)ではX48マザーボードが突出して高性能なのに、Core i7のDX58SOはそこそこで、一応RAID 0よりは早いという程度。ただしこれがテストによって動き方が異なるあたり、SSDの特性のピーキーさが窺い知れる。またSSDの性能を手放しで喜べないのは、プレビュー編でも示したが、アプリケーションテストではむしろ性能が落ちる結果が出ているからで、このあたりの損得勘定は難しいように感じる。
話を戻すと、SSDを使う事でCore i7とCore 2のスコアがぐんと縮まる結果になったのはかなり面白い。とはいえ、(HDD Testを除くと)抜き去るまでには至らないあたり、なんとかCore i7のポジションは確保できたというあたりだろうか。