旧形式の仮想マシンをアップデートする

Parallels Desktop 4.0では、仮想マシンの形式が変更されている。バージョンアップで利用する場合には、旧形式の仮想マシンを新形式にアップデートする作業が必要だ。

アップデートを開始すると、仮想マシンの初回起動時に変換を確認するダイアログが表示される。その際、選択肢に「バックアップして変換」と「変換」の2種類が表示されるので、最初は「バックアップして変換」を選択しよう。すると、旧形式の仮想マシンをコピーした上でアップデートが開始されるため、問題なく動作することを確認した後で旧形式の仮想マシンを削除すればいい。

アップグレード処理中は、このような新機能を紹介する画面が表示される

日本語を入力する

Windowsアプリケーションで日本語入力を行う場合、[Alt]+[半角/全角]キーで入力モードを切り替えることが一般的。しかしMacには[半角/全角]キーが存在しないため、他のキーで代用せざるをえない。MS-IMEやATOKのツールバーをクリックして切り替えてもいいが、特にコヒーレンスモード時にはツールバーが表示されないため、キーボードで切り替えするための設定が必要だ。

フリーウェアの「CmdSpace」を起動しておけば、以後[option]+[Space]キーで日本語IMEをトグル(切り替え)できるようになる

この点については、[かな]キーと[英数]キーが、それぞれ[ひらがな]キーと[無変換]キーにアサインされているので、IME側設定を[IMEオン]および[IMEオフ]に割り当てれば解決できる。

またネクシーおよび開発元のPalallelsのサポート対象外の利用となるが、フリーウェアの「CmdSpace」を試してみるのもいいだろう。起動するとタスクトレイに常駐を開始し、以後[option]+[Space]キーを押すたびに日本語入力 / 直接入力を切り替えられるようになる。

表示モードを切り替える

Parallels Desktop 4.0には、4種類の表示モードが用意されている。ゲストOSにWindows XP / Vistaをインストールすると、初期設定ではコヒーレンスモードが適用されるが、好みのモードに変更可能だ。

Paralells Desktop 4.0の表示モードは4種類、いつでも変更可能

表示モードを変更する場合は、メニューバーの[表示]以下にある項目を選択する。一般的なアプリケーションと同様、独立したウインドウ内でゲストOSを動作させる場合は「ウィンドウ」、あたかもゲストOSから直接コンピュータを起動した時のように全画面で表示させる場合は「フルスクリーン」、仮想マシンで時間を要する作業を行う場合など作業の妨げとならないようウインドウを縮小 / 透過表示できる「Modality」を選択すればいい。

表示モードに「Modality」を選択しておけば、動画のエンコードなど時間のかかる作業を行う場合でもジャマにならない

■仕様
製品名 「Parallels Desktop 4.0 for Mac」
バージョン 4.0
対応OS Mac OS X 10.4.11以上、Mac OS X 10.5.2以上
メモリ 1GB(Windows Vistaのインストールには2GBを推奨)
HDD空き容量 450MB(仮想マシン用のスペースも別途必要)
価格 「Parallels Desktop 4.0 for Mac」:パッケージ版12,500円、ダウンロード版9,000円 / 「Parallels Desktop 4.0 for Mac 特別優待版」:パッケージ版8,400円、ダウンロード版6,800円