【STEP5】アップグレード版の場合

インストールするWindows XPのライセンスがアップグレード版の場合には、作業の途中でインストールCDを入れ替える必要がある。「以前のバージョンのWindows 2000が検出されませんでした」という画面で処理が中断されるため、ツールバーから[デバイス] - [CD/DVD-ROM 1] - [切断]を選択してCD/DVDドライブを無効化し、インストールCDを取りだそう。

アップグレード版のWindowsもインストールできる

次に、アップグレード対象となる旧バージョンのWindowsのインストールCDをセットし、ツールバーから[デバイス] - [CD/DVD-ROM 1] - [DVDドライブ名]を選択する。そしてインストール画面の適当な位置 (青い部分) をクリックし[enter]キーを押すと、元のWindows XPインストールCDをセットするよう促されるので、同様の手順 (ドライブの切断、アンマウント後取り出し、CDのセット、ドライブ再接続) で入れ替え作業を行おう。なお、ツールバーへカーソルを移動できない場合には、[control]+[option]キーを押してマウスとキーボードを開放すること。

なおすでに触れたように、アップグレード版に関してはラネクシーのサポート対象外となっている。あくまで自己責任での利用となる点に注意してほしい。

【STEP6】ファイルのコピーと再起動

後は、Windows XPのインストーラが自動的に作業を進めてくれる。システム (仮想マシン) の再起動が必要な場合も自動処理されるため、操作は不要だ。途中、何も表示されない状態が続くこともあるが、ウインドウ下のHDDアイコンが時折点滅しているようであれば、異常動作ではない。何かメッセージが表示されるまで、ひたすらに待とう。

システムの再起動は、Parallels Desktop 4.0により自動処理される

【STEP7】「Parallels Tools」のインストール

コヒーレンスやスマートセレクトといったParallels Desktop 4.0独自の機能は、Windows XP / Vistaのシステムを導入した後、「Parallels Tools」というユーティリティをインストールすることによって実現される。通常インストールは自動的に行われるが、もしうまく処理されなかった場合には、時折警告メッセージが表示されるはず。その時には、仮想マシン (Windows) の起動後メニューバーから[仮想マシン] - [Parallels Toolsの再インストール]を選択しよう。

コヒーレンスなどParallels Desktop 4.0独自の機能を利用するために、必ず「Parallels Tools」をインストールしておくこと