TLB

TLBに関しては、Nehalelem MAで大幅に強化された点の一つだ。どう変わったか、という話はこちらで触れた通りだが、ちょっとまとめなおしたのが表1と表2だ。

通常の32bit環境では4KB Pageが使われるが、PAE36を使ったり、64bit環境だったりすると、Large Page(2MB/4MB)が使われる事が多い(絶対に使われる、とは言えない。互換性を保つためか、64bit Windowsでもデフォルトでは4KB Pageが利用されているからだ。逆にWindows Server 2003以降のカーネルでは、32bit Windows上のアプリケーションからもLarge Pageが利用できる。詳しくはこちらを参照)からだ。ただ普段使われるのはやはり4KB Pageのほうであろう。そうなると、命令TLBそのものは128エントリ同士で差が無いが、2nd TLBを持っている分Nehalem MAが有利である。またデータTLBは2ndデータTLB(DTLB1)は廃止されたものの1stデータTLB(DTLB0)は4倍になっているし、2nd TLBはUnifiedなので、トータルとしてはやはりエントリ数が大幅に増えたと考えて良いだろう。